2017年9月30日土曜日

鉄板焼きイタリアンの店に思う

同僚の送別会で、近所の鉄板焼きイタリアンの某店へ。この店を選んだ別の同僚には、事前に「いつも裏切られているのでこういう料理を出してほしい」と要望していたのだが、店がそれにこたえきれていない形。会費が高いので、飲み放題のアルコール15種全部飲んでやろうと思ったけど、8杯で終了。それにしても、毎度のことコスパが悪い店だと思う。なにやら、歓送迎会向きの6,500円のコースのようだ。

最後のデザートの直前に肉料理が出るまでは、デリバリーピザ未満の小さなピザとか、創作生ハム料理(写真のウニ巻きなど)など、どれもイマイチなものばかり。鉄板焼きイタリアンというコンセプトを生かし切れていないと思う。


(このようにカウンターの照明の位置が悪く、食べ物の半分しか照らさない)

シャレた店だから送別会に使うというのはわかる。送別される側になれば、チェーン店居酒屋よりはるかにいいだろう。しかし、飲み放題メニューは15種と限られ、コースのメニューもすべて3人前ずつ提供され、その量は明らかに少ない。個別に注文できれば良いが、店も「貸し切りのお客様はコース絵限定となります」と自衛しているのかもしれない。言っちゃ悪いが、まずはこのような店を美味い店と称賛しているのだとしたら、客たちの舌が肥えていないのだ。

別に私の舌が肥えているとは言えないが、「この素材でこの味だったら、ファミレスでも出せる」のである。送別されるY氏は人柄も素晴らしく、別れを惜しんで多くの参加者でにぎわったが、ならば参加費を多少とも少なくするほうにして、大衆居酒屋にしたほうがはるかにいい。Y氏も絶対に文句は言わないだろう。それに、一品一品が美味くても、量が少なかったら満足度が少ないのである。そんなことを考えたので、ほとんど酔えなかったのだ。というわけで、この店はデートに使うべきで、送別会向きの店ではないと個人的には思うのであった。


ピザは3人前でドーナツ盤レコード(直径15cm)ぐらいのサイズだし、3人前とされたパスタはサイゼリアなら1人前以下。最後に来た熟成肉は、近所のスーパーで1,000円未満の北海道産ローストビーフを買ったほうがはるかにお得。

テッパンイタリアンと言っておきながら、カウンター前にある鉄板は終始使われていないようす。料理人は3人ぐらいいたから、ほとんど人件費に消えていくと思われた。

ここで歓送迎会をやるのであれば、いっそのこと市内で最高級とされるフレンチ料亭でやったほうがまだ良いのではないだろうか。(飲み放題こそないものの、5500円で十分食べられるようだ)