結論から言えば、これならゴールドウイングを購入すると思った。その理由は、無理にアメリカンを「フルドレス」にしてトランスコンチネンタル(大陸横断)仕様にしてしまう理由が見いだせないのだ。言い出せばきりがないが、たとえばリアスタイル。デザイン性を一切感じさせない、取ってつけたようなメッキのハリボテ風。スタイルを創るという矜持を全く感じさせない。
その中で、ゴールドウイングに勝るかもしれない点を見出そうとすれば、ステップボードの装備ぐらいだろうか。ヤマハのスタッフに「シフトペダルはシーソーペダルじゃないんですね?」と突っ込むと、シーソーペダルの意味を理解していなかったのにはズッコケたが。訊けば、レイダーよりシート高は低くなり、足つき性は向上しているという。もしそれが真実であれば、多少のネガに目をつぶっても、こっちを選んでしまう可能性がある。