2016年5月17日火曜日

最近のメルセデスのデザインについて

土曜日の話です。ベンツCLKのETC車載機の調子が悪く、それもあって1年点検と合わせてヤナセ奈良に預けていたのですが、作業が終了したとのことで電車に乗って引き取りに向かいました。最寄の駅は近鉄橿原線の西ノ京という、薬師寺の近くの駅です。そこから歩いて(ちょっと遠回りしてしまいました)暑い中、田んぼのあぜ道を歩いたりして30分、ヤナセに到着しました。

店内で待つ間、スタイリッシュなSUV、GLAを眺めていました。SUVには基本的に興味がないのですが、メルセデスが作ると、うならせるデザインです。


パッと見はAクラスと思ったぐらい、どことなく現行Aクラスと共通するデザインですが、面構えが持つ押し出しの強さ、それと、曲線の織り成す造形美。このふたつを見事に両立しています。これぞメルセデス、というインパクトを出すことに成功しています。


次は新型Cクラスクーペ。この写真は1週間前にクルマを預けた日に撮影したものですが、リアのCピラーあたりの曲線美が見事としか言いしようがありません。やや斜め前からリア・フェンダーあたりを眺めてください。写真だとニュアンスが伝わりにくいですが、女性のボディ・ラインを思わせる造詣なのです。フロントは最近のベンツのトレンドで強面ですが、ボディは女性的なのです。ひとつ前のCクラスクーペが直線的だったのに対して、曲線をエッセンス的に使っているようです。


リアのデザインは、メルセデスの最近の流儀から離れているような、どこかBMWにも共通する感じがします。男性的でも女性的でもなく、安っぽさは微塵も感じられません。もし似ているデザインがあるとしたら、シトロエンなどフランス車でしょうか。いや、テールランプ周りはフォルクスワーゲン・ゴルフにも通じるかもしれませんね。


2ドアに乗る人は、クルマにこだわりを持っている人が多いと言います。モノの積載性よりも人を中心にクルマ選びをしているのでしょう。近年、魅力的な2ドアクーペが少なくなってきましたが、さすがメルセデス、個々人のライフスタイルに合ったラインナップをそろえているようです。


Cクラスクーペのインパネですが、最近お約束のフロアシフトレバーがないということ、そして可動しないカーナビがエアコン吹き出し口の上に鎮座しています。ドライバーを包み込むような、パーソナル感いっぱいの運転席は秀逸ですが、唯一、このカーナビ画面だけがいただけません。ギミック的でいいので、格納式にしてほしかったです。