2016年5月21日土曜日

京都の美山町までツーリング

先日YSPのスタッフから、関西でライダーが集結するところを3カ所教えていただきました。名阪国道・針テラス、淡路島の淡路サービスエリア、そして京都府南丹市にある美山の道の駅です。このうち前2者は先週までに訪れましたので、残すは美山の道の駅となりました。

インターネットで調べますと、道の駅よりも、昨年その近くにできたライダーズカフェが気になります。Joey's Barという名前で、なにやらバイク乗りの楽園のようなお店じゃありませんか! 自分のバイクを眺めながら食事できるなんて、洒落てます。

さっそく、先週に引き続き「自己顕示欲の塊バイク」、白のヤマハXV1900CUレイダーで向かってみました。今日も暑くなりそうなので、風が思ったより体に当たらないという先週の反省を踏まえ、ウィンドシールドを取り外しての出発です。ウインドシールドには専用のキーがあり、それを使って外すことができます。

阪神高速池田線を北上しますが、いつもは中国池田インターから中国自動車道に入る、あるいは大阪伊丹空港に向かうために大阪空港インターで降りてしまうのですが、今回、初めて池田線を終点まで進みました。兵庫県川西市に入ります。猪名川の西にあるから川西市、と覚えていましたが、川の東にも川西市が広がっていますね。ここは兵庫県です。

Googleマップで予習してきたのですが、国道の番号を覚えるのを忘れてしまったので、本来なら国道477号線に入るべきところを、国道173号線を篠山市に向けて進むことになりました。川西市は大阪府に隣接する都会で、住宅が密集する活気のある市街地なのですが、緑が見えてきたと思ったら、いきなり山山山。。。一気に大自然満開モードになります。日本では大都市の郊外は山を切り開いた新興住宅地があったりして、自然破壊が避けられないのですが、この国道173号線は「いきなり信州に来た!」みたいな、大自然にワープしてきたかのような錯覚を覚えました。すごい道です。

そして再び大阪府に戻る形になりますが、そこが府最北の能勢町(のせちょう)です。盆地のような平坦な場所に出ますと、のどかな田舎が広がるところで、ここがあのゴチャゴチャした大阪と同じ行政区域とは思えない里山の風景が広がります。



しかし、いつまでたっても「園部」という文字は出ません。とりあえずの目標は、京都縦貫自動車道の園部インターなのです。目的の美山は、園部町などとの平成の大合併で南丹市になりましたが、南丹市の中心部は園部なのです。

というわけで、明らかなミスコースなのですが、大阪府最北の能勢町から篠山市に下る峠道は、山々の絶景の広がる下りワインディングでした。



篠山市の安田西から国道372号線を東へ。ようやく園部の文字が見えてきました。府道54号線に入りますと、もうすぐ園部です。このあたりの道はとにかくよく整備されていますね。西日本のほうが東日本よりも道路の整備状況は絶対に良いと思いますし、実際に住民の道路満足度も高いと聞きます。

園部からは府道19号線で美山を目指しますが、燃料残量警告灯が点灯し始めました。同時に、ヤマハのデジタルトリップは、残りの走行可能距離を0kmから増える形で自動的に表示し始めます。これが逆に減ってきたときが、かなり残量が危なくなった時だと思います。それで、美山地区に行けばガソリンスタンドの一つぐらいあるだろう、という甘い?読みをしていたのですが、目的地の美山にはしっかり、セルフスタンドがありました。

前回の給油から、332.4km走って13.91リットルですから、満タン法で23.89km/lとなります。過去最高の燃費をたたき出しました。


しばらく走ると、目的地でもあるライダーズカフェ、Joey's Barがありました。なにやら、YouTube動画で有名な東京多摩地区のバイクショップのミーティングもあったというのです。私も16年前まで東京に住んでいましたから、いまでも住んでいたら、そのミーティングに参加していたかもしれません。別の店ですが、多摩地区のショップで中古バイクを買ったこともありましたから。


想像していたよりこじんまりとした建物でしたが、新しいことが一目でわかります。和風のトイレが目を引きますね。メンテナンスガレージもあるようです。

早速入って、わが家のカレー(メンズカレー)を注文しました。自宅を出るときから、今日はカレーと決めていたのです。レディースが600円で、メンズが1000円。もちろん量が違うのでしょうが、メンズが食べられなければ男じゃない、という感じでしょうか。アイスコーヒー400円もいただきます。領収書を見たら、わが家のカレー(大盛り)とあります。

窓際のカウンター席で、少し遠くに置いた愛車を眺めながら食事できる・・・最高ですね。カレーですが、手作り感があり、牛肉が入っています。最近コクたっぷりのカレーばかり食べているせいか、ちょっとコクが足りないかな、と感じましたね。


スタッフさんも気さくな感じ。ソロツーリングの時はあまり人と会話しないので(いつもは多弁なのに、一人になるとそういう性格なのか・・・)、会話は楽しみませんでした。ツーリング中ずっと無口ですね。


ここ美山には、ゆったりとした空気が流れています。レイダーは駐輪場のいちばん奥に停めています。南丹市は園部町や美山町など4町村が合併してできた市で、面積は東京23区よりちょっと小さい程度です。南北に長い京都府の中央に横断するように位置しています。京都府を縦断するときには、必ず通らなければならない自治体です。

特筆すべきは、南丹市は4つの府県と接しているということです。時計回りに福井県、滋賀県、大阪府、兵庫県です。これは日本最大の市町村である岐阜県高山市が、富山県、長野県、福井県、石川県に接しているのと同じで、4つの都府県と接している市町村は、南丹市と高山市しかありません。・・・と地理の知識を披露しました。・・・おっと忘れていました。関東の埼玉県秩父市も4都県と接していますね。群馬県、東京都、山梨県、長野県です。いずれも合併で巨大化した市です。


さて、お腹もいっぱいになったところでJoey’s Barを出て、すぐ隣の道の駅「美山ふれあい広場」に行きました。噂通り、たくさんのオートバイがたむろしています。逆に考えると、どうしてこの場所がライダーに人気なのか、興味が沸きました。ここまでの道のりを考えても、適度なアップダウンとワインディングの道路が多方向から集中してこの地に到達し、ここを拠点として京都や大阪、そして若狭湾のような日本海側へもアクセスが良いからではないかと思いました。

私は人一倍、地理に明るい人間ですが、それでも市町村の正確な位置関係や、幹線道路の連続まで覚えていないわけで、そこは見知らぬ関西の地、ここに来るまでミスコースしたように、完ぺきではないのです。一応、レイダーにナビは取り付けてありますが、安物で見難いので、実用レベルには至らないのです。

さて、もう一つの目的の道の駅美山ふれあい広場ですが、一見すると、今風の新しい道の駅ではありません。地元特産品のこんなお店がありました。


レイダーには左右にサドルバッグを装着できるのですが、日帰りツーリングの時には外していくことが一般的です。それで、以前のFZ1フェザーに装着していた、シートバッグを取り付けています。背もたれ(シーシーバー)を後付けしたら、ちょうどシートバッグのベルトを通して固定することができたのです。バッグの前方は、後席のシートベルトに挟んでいます。これでずり落ちません。

説明が冗長になりましたが、レイダーの本日の積載性は悪いということです。それで、レトルトの鹿カレーを2箱、キュウリの美山漬け、黒豆ようかんをお土産に買いました。これなら十分、積み込むことができます。また、ここまで腹に巻き付けてきたウェストバッグもシートバッグに収納することが分かり、体に身に着けるバッグは無くなりました。私はヒットエア(着るエアバッグ)を装着しているので、リュックサック等の類は身につけたくないのです。

それにしても最近、ヘルメットを脱ぐライダーの多くがオジサンです。いや、もちろん私も立派なアラフィーのオジサンですが、親近感がわきます。そして、どうやら牛乳のアイスクリームが有名なようで、チョとした行列ができていました。自販機で食券を買うのですが、ジェラートかソフトクリームか選べます。私はソフトが好きなので、ミックスのソフトクリームを食べました。おいしかったかどうかは、正直よくわかりません。それは、直前に刺激のあるカレーを食べてしまったからでしょう。味覚をリセットして再チャレンジしたいですね。



13時半ごろ、道の駅美山ふれあい広場を出発し、来た道を園部まで戻ります。途中、アイスコーヒーの利尿効果が効いたのか、トイレに行きたくなってしまい、園部インター近くにある道の駅京都新光悦村に入りました。

用を足してから、まだシートバッグには余力があるようですので、ここで出石そばと黒豆ココアを土産で買い足しました。出石そばは、昨年のハーレーツーリングで豊岡に一泊で行ったとき、途中の出石で食べたそばです。この時も土産で買いましたが、おいしいそばを自宅でも食べたくなり、買いました。


園部からは、本来通るはずだった国道477号線を川西市に向けて走ります。園部の住宅街を通りますが、まるで北海道の地方都市のようなゆったりとした道幅と、よく整備された歩道が特徴的でした。都市計画で作られた街区のようですね。写真がないのが残念です。

途中で豊能町(とよのちょう)という大阪府の町を通りますが、つい能勢町が目立ちますが、もうひとつ豊能町という町もあるんでした。位置的には箕面市の北部です。やがて川西市をかすめ、池田市に入り、池田駅前を経て、伊丹市に向かいます。お目当ては先週も神戸伊川谷店に行きましたが、大型バイク用品店のバイクワールドです。


ハーレーもレイダーも、メッキパーツが「見せる」「魅せる」のに重要なパーツです。それで、facebookでつながっている高校の同級生が、「花咲かG」というクリームを使ってSR400を磨いていた記事を見ましたところ、私も花咲かGを買ったものの、ガレージにしまいっぱなしになっていたのを思い出しました。昨日、ガレージの奥から引っ張り出し、数年ぶりにこれを使ってハーレーのメッキを磨きましたら、くすんだ表面に光沢が復活したのです。

そこで、花咲かGは使うとしても、別のメッキ用グッズを買いたくなったのでした。いま持つアメリカン2台はメッキパーツが命です。これまでのバイクライフでは、それほどメッキが大きな要素のバイクはありませんでしたので、気にならなかったのでしょう。


それにしても夏のレイダーは灼熱地獄です。夏用メッシュジャケットに身を包めば、走ればそこそこ風が上半身の体表面を気持ちよく冷却してくれるのですが、下半身はそうはいきません。そのうちバイク用の水冷ジャケットが発売されるようですが、下半身の冷却は無理だとのことです。熱を通し難い素材のズボンで守るしかないようです。

大排気量の空冷エンジンは、まさに「また火鉢」状態で、低速走行が続く渋滞では灼熱地獄を味わえるという、他の大排気量バイクよりも一歩進んだ優れものです(笑) いやー、次に乗るのは冬かな(爆)

帰ってきてから、今回の写真をGoogle+にアップしたのですが、なにやら私のバイクを見かけたという方がいらっしゃいました。やっぱり目立つんでしょうね。記憶に残るオートバイということで、してやったり感があります(笑) もう乗り換えることはできなくなりました。これからはバイクを売らずに、カーペンターズのリチャードが車をコレクションするように、バイクもコレクションします・・・というわけにはいきませんねw

本日の走行距離:267km

2 件のコメント:

  1. FZ1fazerさん、はじめまして。

    何気なくレイダーを見ているとこちらに辿り着きました。
    僕もレイダーを所有しています。
    近畿ではめったに見かけないですね、レイダー。
    出没地域が見慣れたところばかりなので思わず嬉しくなって書き込んでしまいました。

    レイダーを所有されながら、883を購入された気持ち、わかります(笑)
    僕はレイダーとトライアンフです。
    レイダーの前はForty-eightでした。
    レイダーの美しさはハーレーを凌いでいますよね。いいバイクです。
    でも、安定感抜群で、バイクの特権であるヒラヒラ感を感じられないところが唯一の欠点。
    ないものねだりですね。

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    1. Sunny様、お返事が遅くなり、申し訳ございません。はい、レイダーと883のダブルアメリカン生活が突然、到来してしまいました。もともと頚椎ヘルニアと変形があり、2012年に手術を受けたのですが、昨年6月に883をFZ1フェザーに追加するかたちで衝動買し、その後に手術した右と反対の左で上記が再発、やむなくフェザーを手放しレイダーにしたという経緯なのです。アメリカンは今回が初めてでしたが、夢中になってしまいました。自己顕示欲の塊?みたいなレイダーと、伝統とメジャーまっしぐらのハーレー。似て非なる2台を乗り比べることで、レイダーの優れた操作性、国産ならではの良さ、考え抜かれたデザイン等々、虜になってしまいます。ワインディングは難渋しますが、それを抜いてもレイダーの凄さに圧倒されています。どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

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