この「手術」を経て、私のバイク趣味はついに一つの終点を迎えたかもしれません。夜21時20分までの緊急手術は無事成功し、日付をまたぐころ自宅に帰還しました。
「手術」で取り付けられた「臓器」は、日本企業マンバ製のバッグギアです。下の写真を見ていただきたいのですが、後方マフラーわきにあるレバーとその下のギアユニットがそれで、逆回転を発生するメインギアやカウンターギアのほか、ミッション内部の細長い金属棒のプッシュロッドも交換することになります。今朝、ショッピングセンターの大型二輪駐車場(初めて停めてみた)から出発するときに早速使ってみましたが、操作性はとてもいい感じです。
操作自体はちょっと複雑で、まず、クラッチを切ってギアを1速に入れ、そのままクラッチを握った状態でレバーを後方に倒します。さらにクラッチを握ったままニュートラルに入れ(ニュートラルに入ったことはインジケーターランプで確認)、クラッチを緩めるとスルスルと後退します。何の不安もありません。レバーはいつでも戻せ、後は普通に前進するだけです。
操作の若干の煩雑さはあるかもしれませんが、当初イメージしていた後退するときの不安定さとか突然の動きとか一切ありません。足を地面につくことができれば、まったく不安がないのです。さらに良い副作用としては、クラッチが若干軽くなっていることです。レイダーのアシスト&スリッパークラッチに近い軽快さといっても過言ではないでしょう。
高い手術料でしたが、400kgに迫る二輪車には(私のような非力な人間には特に)必需品だと思うます。電動式のものはセルモーター並みの出力で、坂では使えなかったりすると聞きました。エンジンの力を利用して後退できるので、これさえあればほとんどの舗装路に踏み込むことができるでしょう。
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