無料の京奈和自動車道を経て、9月にこのバイクを手にしてから初めての名阪国道へ。ここは無料の高規格自動車専用道路です。奈良盆地を駆け上がるワインディング部分ですが、大型車を中心に速度がずいぶん遅くなります。
燃料残量が残りわずかになると、メーターパネルの距離計が、自動的に残り走行可能推定距離の表示になります。気がつけば、あと20kmほどしか走れません。そこで、いったん名阪国道を伊賀一宮インターチェンジでおり、給油します。名阪国道には給油のできるパーキングエリアもありますが、何せ無料ですので、いったん下りてまた乗ってが自由なのは本当にいいです。米国のフリーウェイを運転したときと同じような感覚です。前回給油からの燃費は19.13km/lで、タイヤの空気圧は前後とも規定をわずかに下回っており、購入後初めての空気圧調整となりました。
名阪国道を関ジャンクションから伊勢自動車道で津まで向う予定でしたが、ジャンクション手前の関インターで一般道におり、そこから津市街地に向います。ナビもなく、ここから先は道路標識と感だけで道を選んで走ります。津にある三重県赤十字血液センターは、津駅の東側にあります。すぐに見つけることができました。
到着したのは11時15分で、成分献血は午前中は終わりで、午後からになるというのです。それで受付だけ済ませ(105回目の献血)、12時45分からの問診の前に、昼食を食べることにしました。
血液センターの近くにある炭焼珈琲ヨシダという喫茶店を見つけました。ここは食事のメニューが少ないのですが、「懐かしいメニュー」としてイタリアンスパゲッティ(600円)を提供しています。もっとも、スパゲッティというのは皆イタリアンだと思うのですが(笑)
スパゲッティは、鉄板の上に載せられて出てきます。鉄板とスパゲッティの間には、クレープよりさらに薄い卵の生地があります。スパゲッティは、TV番組「マネーの虎」で有名になった茅ヶ崎市のラ・パットーラのようなコシのある麺ではなく、これこそ昔ながらの日本のふにゃふにゃスパゲッティですが、卵や上に載せられたソーセージとよくマッチしています。
献血センターに戻り、問診、採血と進み、献血本番に臨みます。今回は血小板献血でしたが、他献血センターで50分前後かかるところ、40分ほどで終わりました。設定を速くしている可能性がありますね。
それにしても、三重県は献血率が全国最低とのことでしたが、どこかPRが少ないのです。横浜との人口格差はあるにしても、県庁所在地の献血センターが、訪れる人がまばらというのは、大きな改革が必要だと思いました。
14時に出発し、松阪方面に国道を南下します。この国道の津市部分ですが、片側4車線という素晴らしく整備された道で、私がかねがね思っていた「西日本の道路は素晴らしい」というものに合致します。途中、今回のツーリングのひとつの目的でもあった、ホンダドリーム松阪に一瞬だけ立ち寄り、中古のホンダ・ゴールドウイングを見ます。実は、もう1台、バイクが欲しいと思っていたのでした。
さらに進み、道は対面通行に細くなり、松阪市街地では上下線とも渋滞が激しくなりました。そんな道路でも、バイクは比較的広い路肩をすいすい進みます。途中で飯高方面の標識に従い右折します。ここから三重・奈良県境の高見峠まで、すべての区間が松阪市に属しています。松阪市は平成の大合併で、伊勢湾から奈良県境の山岳地帯までの巨大な都市になりました(北海道帯広市よりちょっとだけ大きい)。
道の駅・飯高駅 http://
三重・奈良県境の高見峠を走るのは、昨年のゴールデンウィーク以来です。あの時は神奈川からでしたので、勤務のある前日に浜松のホテルに宿泊し、伊勢湾フェリーで紀伊半島を横断したのです。
高見峠
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ここまで200km近い距離を走ってきましたが、あまり疲れらしい疲れがありません。実際、最近はトシのせいか、四輪でも二輪でも帰宅後にすぐに寝てしまうことが多かったのですが、FZ1フェザーに乗り換えてから、そんなことがありません。四国に行ったときもそうでした。それは、XJR1300にあった、ハンドルに伝わる余計な振動がほとんど無いからです。それは、長距離を走ったときもBMWに近い性能だと思いました。
国道166号を奈良県東吉野村から宇陀市大宇陀、桜井市経由で帰宅しました。大宇陀から桜井市に向う部分は奈良盆地に下るのですが、先日の室生寺からの帰宅時の風景と見間違うほど似ていました。
全行程250kmの日帰りツーリングでしたが、相変わらず「入力を必要としない」ハンドリングのFZ1フェザーは、中高速域の特性はすばらしいものがあります。あまり頭で考えずにコーナーを駆け抜けてくれます。コーナー途中の不安感もありません。車体を傾けて走る二輪車は航空機に似ていますが、終始安定しています。このバイクを手放すことは、当面、考えなくてもよさそうです。
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