例のコキおろした行列ラーメン店「麺 leads なかの」に行ってから、より自宅に近いこの「ひだるか屋」のほうが美味しいという職員が上記看護師のみならず複数いたので、私もいちど行くべき店だと思っ ていた。しかし最近、前を通ってもいつも閉店状態なのだ。聞けば、ご主人は入院していて、この月曜から復活したとのこと。今日は別の店にお好み焼きを食べ に行こうと歩いていたところ、途中のひだるか屋が開店したのを見つけたのである。
http://tabelog.com/nara/A2903/A290302/29000958/
この店の売りである「塩ラーメン」その大盛りを注文した。さらに瓶ビールとキムチ、さらにもう一本追加して、つまみに「もやしチャーシュー」も頼んでみた。
まず、塩ラーメン。澄んだ、こってりとは対極のあっさり塩味のスープは非常に美味しい。塩というより、なにかスパイシーかつ、ほんのりオイリーな舌触り? のスープなのだ。これは個性もあっていい。脂身の多いチャーシューもアクセントが利いている。このチャーシューに自己主張は少ないが、品があっていい。麺 は中太のストレート麺。やや黄色がかった色調だ。コシあり、食べやすい。なにも「麺が美味い」というわけではないが、上品なスープによくマッチしている。 このコラボは絶妙である。大盛りは150円増で麺が2玉というサービスぶり。これも気に入った。コスパは悪くない。
キムチは半分発酵させたセミ本格派キムチと呼べそうなもので、なかなかGOOD。もやしチャーシューはあっさりしたタレにつけてあり、これまた美味である。
ご主人は「若い人はコッテリが好きで、うちみたいなアッサリは食べてくれないんですよ」と言っていたが、私はこういう古典的塩ラーメンの性能を最大に引き 出したようなラーメン、大好きである。今回ちょっと失敗したのは、追加でバター150円を注文すべきだった。塩バターラーメンというメニューがなく、バ ターは別に注文するのであった。それを知っていれば、バターが塩ラーメンのもつ旨みを最大限に引き出すに違いない。昨今、ラーメンチェーンでは人工的な旨 みの研究に余念がないとされる。ひだるか屋は、そういう店に引き付けられる「にわかラーメンファン」には無視されるかもしれない。たしかに、入店した直後 から次々に客が入り、ほぼ満席になってしまったが、その多くは初老期以降の客であった。
麺 leads なかの は、もうどうでもいい。話のネタに行くか、若いねーちゃんにおごってやるための店だと思えばいい。本当のラーメン通は、たしかに「ひだるか屋」ファンになること間違いなしだ。
評価:★★★★☆ (4.2)
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