2015年8月16日日曜日

十津川から龍神へ 日帰りツーリング

 久しぶりに愛車ヤマハFZ1フェザーで自然の中へのソロ・ツーリングを敢行したのでレポートする。


一つ前の記事に書いたように、ホンダ・ゴールドウイングに執心中の筆者だが、やはり軽量なモーターサイクルの使い勝手をいま一度確認すべく、愛車ヤマハFZ1フェザーを駆って、今年初めてとなる十津川へのツーリングを敢行した。この日も気温は30℃以上が予想され、おまけに五條市で吉野川の花火大会があるため渋滞も予想され、ツーリングに出かけるには少々悪い日程であった。

 五條市大塔(おおとう)の道の駅、吉野路大塔で休憩した後、谷瀬の吊り橋をトンネルで素通りして道の駅十津川 郷へ。この間、そこそこのペースで走ったのだが、およそ50分。十津川村が村としては日本で一番面積が広いことを実感する。この先の酷!道425号線も合わせると、実に広大な自治体であることが分かる。

 上の写真は道の駅十津川郷でのショット。ゴールドウイングと異なり、ジャケットやヘルメットを収納するスペースがないので、ごらんのような有様だ。


 ここ十津川郷を訪れたのは去年に続き2回目なのだが、2回にそば処があるのを知らなかった。あまり食欲はなかったのだが、 ライディングはものすごくエネルギーを使うので、大盛のざるそばを注文してみた。

 麺には適度なコシがあり、食べ応えはある。ただ残念なのが、わさびを入れすぎてしまったこと。それで味もすっかり分からずに、辛さとの格闘になってしまったことを申し述べておきたい。


 道の駅・十津川郷で、国道425号線が通行止めになっているというパンフレットがあり、店員に確認してみたところ、今は解除となって通れるという。しかし平日には定期的に工事のために閉鎖することがあり、地元にはそのスケジュールが知らされているようだ。

 国道425号線は、上の写真のあたりは道幅が広いものの、多くの区間で対向車とすれ違うのが極めて困難だ。カーブミラーも少なく、昼間は夜と違ってヘッドライトで対向車の接近を確認することができないため、カーブの向こうが見通せないところでは、対向車が来ないのを願わざるを得ないのだ。これはもはや運だけの道なのである。

 そして通行止めにして工事をする理由が、ところどころ路肩が崩壊しており、普通車での走行はきわめて危険な箇所があるということだ。アスファルトの一部が10cmから30cmぐらい、谷側で崩れているのだ。

 なおかつ、ガードレールがなく危険な箇所が多い。しかも転落したら死は免れない箇所が多いのだ。途中、谷瀬の吊り橋ほどではないが、こんな吊り橋を見つけた。渡ろうと思ったら、木は腐食し、足をかけたとたんに橋がギシギシと音を立てて揺れる。命が惜しいので、数メートル行っただけで引き返してしまった。


 人里はなれた、というのはこういう場所のことを指すのだろう。見渡す限り、山山山。関西の山は標高こそ高くないが、突然遭遇する急峻な谷に驚く。写真はないが、和歌山県橋本市や五條市には、地元の人しか知らない渓谷が連なり、その深さに驚いてしまった。


 道の駅龍神。ここではレトルトカレー3種を買う。今回はリアシートに取り付けた小さなバッグしか収納スペースがないため、お土産はこれで勘弁を、というわけだ。まぁ、このバッグの容積、もうちょっと増やせるんだけど。


 最後に立ち寄ったのは、高野龍神スカイライン、護摩壇山にある道の駅ごまさんスカイタワーである。標高が1000mほどで、涼しい風が吹いている。ここは関西ライダーの聖地的場所であり、多くのライダーが集まっていた。


 ごまさんスカイタワーからは3時間弱の帰途。途中、国道371号線を橋本市まで走ったが、こちらも国道425号線ほどではないにせよ、酷道であった。先にも述べたように、山深い細道に渓谷のおりなす山岳美が素晴らしい。全国にあるであろう、国道なのに酷い道をめぐってみたくなった。

 一日FZ1フェザーに乗り、そこかしこに軽さのメリットを感じることができた。ちょっとした坂であれば、力を入れて取り回しができるが、ゴールドウイングではそうはいかない。またがった状態でリバースに入れなければならないからだ。

 また、ノーマルよりハンドルを2cm近く上げているが、これが絶妙な居住性の高さにつながっている。肩に力が入ることなく、3時間近く連続して走ったとしても、手がしびれるなどの不快な後遺症?に悩まされることはない。

☆本日の走行距離: 244.9km

 

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