2015年7月19日日曜日

Can-Am SpyderRT Limited に試乗!


カナダBRP社製 Can-Am Spyder RT Limited の試乗をしましたので、以下、ご報告します。使い勝手等に関しましては、この後の投稿をご参照ください。

さてさて、このクソ暑いのに、性懲りもなくまたまた3輪バイクの試乗に本日、午後からでかけました。しかもゴールデンウィークのツーリング以来2ヶ月ぶりのFZ1 FAZERで、です。

 美しくも過酷な日本の四季

 夏の暑さがライダーに容赦なく襲いかかる

 逃げ水を追いかけて走る、灼熱のアスファルトロード

というわけで、出発直後、すこしボーッとしてきて手足に力が入らないような感覚に襲われ、「これは熱中症の初期症状か?」と判断し、バイクを止めて水分補給と休憩をとりました。夏を甘く見ると恐ろしいですね。

回復して京都まで高速道路ラン。その途中、車線変更時に猛スピードで追い越し車線側から車線変更してきたクルマに、あわや追突されそうになりました。猛ダッシュして回避しましたが、連休中は変なドライバーが多いので注意が必要です。

あらかじめ京都サッシュに電話を入れて、前回試乗できなかったSpyder RTが昨日戻ってきたということで、30分以上の休憩と水分補給をしてから試乗に出ました。

ヘルメットにビデオカメラをセットして撮影してみました。まずは動画をご覧ください。



前の週に、アメリカン的なライディングポジションのF3に試乗しており、6速セミオートマチック・トランスミッションの使い方には少し慣れていましたので、そのぶん余裕を持って走り出すことができました。シフトアップは手動ですが、シフトダウンは自動的に行われますので、今回はシフトダウンは自動に任せることにしました。できるだけ余計な気は使いたくありません。

F3に比べて鈍重な走り出しを予想していたのですが、両者とも初体験の身としては、それほどの違いを感じません。いずれも圧倒的な安定感と、前輪の両端が視界に入りますから、見切りのよさから、車両感覚の把握が一瞬でできます。もちろん、すり抜けをやろうという気は起きません。ハーレーのウルトラですり抜けをやろうというライダーがどれぐらいいるのか知りたいです。


オーストリアROTAX社製の3気筒エンジンですが、低速から高速まで、全域で余裕あるトルクを発生しているようです。それはアクセルワークで必要なタイミングでいつでもパワーが引き出せます。車線変更や追い越し時の余裕につながっています。

また、ステップがF3と異なりボードになっていますから、乗車感はクルマに近いものがあります。このことはフットブレーキについての違和感に通じてしまいました。ブレーキは前後とも連動する右フットブレーキだけで、最初、右手ブレーキがないことに戸惑ったのです。 そして、右足で踏んでいるのはブレーキなのかアクセルなのか、一瞬わからなくなることがありました。つまり、RTの場合は「クルマを運転している感覚に近い」ということからくるのかもしれません。これにはヒヤッとしました。

F3で慣れてきたハンドリングですが、少しハンドルに体をかぶせるカタチで操作します。サッシュのスタッフからは、バイクと逆に体重が移動する、右に曲がるときは左に、左に曲がるときは右に体が傾く、と言われていましたが、実際にはニュートラル(正中)にまっすぐ立つような感覚で体重を置いていました。このあたりの説明は難しいですね。


(荷物の積載性はじめとする利便性については、この後の投稿に譲りたいと思います)