2016年5月21日土曜日

奈良のカッパドキア

トルコ共和国にある世界遺産(複合遺産)にもなっている白亜の奇石群、カッパドキア。同じような奇石群が奈良県香芝市にあります。行ってみました。

ここは、どんづる峯と呼ばれ、県立公園になっています。






実はもっと奥まで入れたのですが、「この先立ち入り禁止」という看板があり、入らなかったのです。そこから先に行けば、もっと写真が撮れたのに残念でした。トレッキングシューズ以上の靴でないと、滑って危険だと思います。雨の日はかなり危ないのではないでしょうか。

というわけで、奈良のカッパドキアをお見せしました。

京都の美山町までツーリング

先日YSPのスタッフから、関西でライダーが集結するところを3カ所教えていただきました。名阪国道・針テラス、淡路島の淡路サービスエリア、そして京都府南丹市にある美山の道の駅です。このうち前2者は先週までに訪れましたので、残すは美山の道の駅となりました。

インターネットで調べますと、道の駅よりも、昨年その近くにできたライダーズカフェが気になります。Joey's Barという名前で、なにやらバイク乗りの楽園のようなお店じゃありませんか! 自分のバイクを眺めながら食事できるなんて、洒落てます。

さっそく、先週に引き続き「自己顕示欲の塊バイク」、白のヤマハXV1900CUレイダーで向かってみました。今日も暑くなりそうなので、風が思ったより体に当たらないという先週の反省を踏まえ、ウィンドシールドを取り外しての出発です。ウインドシールドには専用のキーがあり、それを使って外すことができます。

阪神高速池田線を北上しますが、いつもは中国池田インターから中国自動車道に入る、あるいは大阪伊丹空港に向かうために大阪空港インターで降りてしまうのですが、今回、初めて池田線を終点まで進みました。兵庫県川西市に入ります。猪名川の西にあるから川西市、と覚えていましたが、川の東にも川西市が広がっていますね。ここは兵庫県です。

Googleマップで予習してきたのですが、国道の番号を覚えるのを忘れてしまったので、本来なら国道477号線に入るべきところを、国道173号線を篠山市に向けて進むことになりました。川西市は大阪府に隣接する都会で、住宅が密集する活気のある市街地なのですが、緑が見えてきたと思ったら、いきなり山山山。。。一気に大自然満開モードになります。日本では大都市の郊外は山を切り開いた新興住宅地があったりして、自然破壊が避けられないのですが、この国道173号線は「いきなり信州に来た!」みたいな、大自然にワープしてきたかのような錯覚を覚えました。すごい道です。

そして再び大阪府に戻る形になりますが、そこが府最北の能勢町(のせちょう)です。盆地のような平坦な場所に出ますと、のどかな田舎が広がるところで、ここがあのゴチャゴチャした大阪と同じ行政区域とは思えない里山の風景が広がります。



しかし、いつまでたっても「園部」という文字は出ません。とりあえずの目標は、京都縦貫自動車道の園部インターなのです。目的の美山は、園部町などとの平成の大合併で南丹市になりましたが、南丹市の中心部は園部なのです。

というわけで、明らかなミスコースなのですが、大阪府最北の能勢町から篠山市に下る峠道は、山々の絶景の広がる下りワインディングでした。



篠山市の安田西から国道372号線を東へ。ようやく園部の文字が見えてきました。府道54号線に入りますと、もうすぐ園部です。このあたりの道はとにかくよく整備されていますね。西日本のほうが東日本よりも道路の整備状況は絶対に良いと思いますし、実際に住民の道路満足度も高いと聞きます。

園部からは府道19号線で美山を目指しますが、燃料残量警告灯が点灯し始めました。同時に、ヤマハのデジタルトリップは、残りの走行可能距離を0kmから増える形で自動的に表示し始めます。これが逆に減ってきたときが、かなり残量が危なくなった時だと思います。それで、美山地区に行けばガソリンスタンドの一つぐらいあるだろう、という甘い?読みをしていたのですが、目的地の美山にはしっかり、セルフスタンドがありました。

前回の給油から、332.4km走って13.91リットルですから、満タン法で23.89km/lとなります。過去最高の燃費をたたき出しました。


しばらく走ると、目的地でもあるライダーズカフェ、Joey's Barがありました。なにやら、YouTube動画で有名な東京多摩地区のバイクショップのミーティングもあったというのです。私も16年前まで東京に住んでいましたから、いまでも住んでいたら、そのミーティングに参加していたかもしれません。別の店ですが、多摩地区のショップで中古バイクを買ったこともありましたから。


想像していたよりこじんまりとした建物でしたが、新しいことが一目でわかります。和風のトイレが目を引きますね。メンテナンスガレージもあるようです。

早速入って、わが家のカレー(メンズカレー)を注文しました。自宅を出るときから、今日はカレーと決めていたのです。レディースが600円で、メンズが1000円。もちろん量が違うのでしょうが、メンズが食べられなければ男じゃない、という感じでしょうか。アイスコーヒー400円もいただきます。領収書を見たら、わが家のカレー(大盛り)とあります。

窓際のカウンター席で、少し遠くに置いた愛車を眺めながら食事できる・・・最高ですね。カレーですが、手作り感があり、牛肉が入っています。最近コクたっぷりのカレーばかり食べているせいか、ちょっとコクが足りないかな、と感じましたね。


スタッフさんも気さくな感じ。ソロツーリングの時はあまり人と会話しないので(いつもは多弁なのに、一人になるとそういう性格なのか・・・)、会話は楽しみませんでした。ツーリング中ずっと無口ですね。


ここ美山には、ゆったりとした空気が流れています。レイダーは駐輪場のいちばん奥に停めています。南丹市は園部町や美山町など4町村が合併してできた市で、面積は東京23区よりちょっと小さい程度です。南北に長い京都府の中央に横断するように位置しています。京都府を縦断するときには、必ず通らなければならない自治体です。

特筆すべきは、南丹市は4つの府県と接しているということです。時計回りに福井県、滋賀県、大阪府、兵庫県です。これは日本最大の市町村である岐阜県高山市が、富山県、長野県、福井県、石川県に接しているのと同じで、4つの都府県と接している市町村は、南丹市と高山市しかありません。・・・と地理の知識を披露しました。・・・おっと忘れていました。関東の埼玉県秩父市も4都県と接していますね。群馬県、東京都、山梨県、長野県です。いずれも合併で巨大化した市です。


さて、お腹もいっぱいになったところでJoey’s Barを出て、すぐ隣の道の駅「美山ふれあい広場」に行きました。噂通り、たくさんのオートバイがたむろしています。逆に考えると、どうしてこの場所がライダーに人気なのか、興味が沸きました。ここまでの道のりを考えても、適度なアップダウンとワインディングの道路が多方向から集中してこの地に到達し、ここを拠点として京都や大阪、そして若狭湾のような日本海側へもアクセスが良いからではないかと思いました。

私は人一倍、地理に明るい人間ですが、それでも市町村の正確な位置関係や、幹線道路の連続まで覚えていないわけで、そこは見知らぬ関西の地、ここに来るまでミスコースしたように、完ぺきではないのです。一応、レイダーにナビは取り付けてありますが、安物で見難いので、実用レベルには至らないのです。

さて、もう一つの目的の道の駅美山ふれあい広場ですが、一見すると、今風の新しい道の駅ではありません。地元特産品のこんなお店がありました。


レイダーには左右にサドルバッグを装着できるのですが、日帰りツーリングの時には外していくことが一般的です。それで、以前のFZ1フェザーに装着していた、シートバッグを取り付けています。背もたれ(シーシーバー)を後付けしたら、ちょうどシートバッグのベルトを通して固定することができたのです。バッグの前方は、後席のシートベルトに挟んでいます。これでずり落ちません。

説明が冗長になりましたが、レイダーの本日の積載性は悪いということです。それで、レトルトの鹿カレーを2箱、キュウリの美山漬け、黒豆ようかんをお土産に買いました。これなら十分、積み込むことができます。また、ここまで腹に巻き付けてきたウェストバッグもシートバッグに収納することが分かり、体に身に着けるバッグは無くなりました。私はヒットエア(着るエアバッグ)を装着しているので、リュックサック等の類は身につけたくないのです。

それにしても最近、ヘルメットを脱ぐライダーの多くがオジサンです。いや、もちろん私も立派なアラフィーのオジサンですが、親近感がわきます。そして、どうやら牛乳のアイスクリームが有名なようで、チョとした行列ができていました。自販機で食券を買うのですが、ジェラートかソフトクリームか選べます。私はソフトが好きなので、ミックスのソフトクリームを食べました。おいしかったかどうかは、正直よくわかりません。それは、直前に刺激のあるカレーを食べてしまったからでしょう。味覚をリセットして再チャレンジしたいですね。



13時半ごろ、道の駅美山ふれあい広場を出発し、来た道を園部まで戻ります。途中、アイスコーヒーの利尿効果が効いたのか、トイレに行きたくなってしまい、園部インター近くにある道の駅京都新光悦村に入りました。

用を足してから、まだシートバッグには余力があるようですので、ここで出石そばと黒豆ココアを土産で買い足しました。出石そばは、昨年のハーレーツーリングで豊岡に一泊で行ったとき、途中の出石で食べたそばです。この時も土産で買いましたが、おいしいそばを自宅でも食べたくなり、買いました。


園部からは、本来通るはずだった国道477号線を川西市に向けて走ります。園部の住宅街を通りますが、まるで北海道の地方都市のようなゆったりとした道幅と、よく整備された歩道が特徴的でした。都市計画で作られた街区のようですね。写真がないのが残念です。

途中で豊能町(とよのちょう)という大阪府の町を通りますが、つい能勢町が目立ちますが、もうひとつ豊能町という町もあるんでした。位置的には箕面市の北部です。やがて川西市をかすめ、池田市に入り、池田駅前を経て、伊丹市に向かいます。お目当ては先週も神戸伊川谷店に行きましたが、大型バイク用品店のバイクワールドです。


ハーレーもレイダーも、メッキパーツが「見せる」「魅せる」のに重要なパーツです。それで、facebookでつながっている高校の同級生が、「花咲かG」というクリームを使ってSR400を磨いていた記事を見ましたところ、私も花咲かGを買ったものの、ガレージにしまいっぱなしになっていたのを思い出しました。昨日、ガレージの奥から引っ張り出し、数年ぶりにこれを使ってハーレーのメッキを磨きましたら、くすんだ表面に光沢が復活したのです。

そこで、花咲かGは使うとしても、別のメッキ用グッズを買いたくなったのでした。いま持つアメリカン2台はメッキパーツが命です。これまでのバイクライフでは、それほどメッキが大きな要素のバイクはありませんでしたので、気にならなかったのでしょう。


それにしても夏のレイダーは灼熱地獄です。夏用メッシュジャケットに身を包めば、走ればそこそこ風が上半身の体表面を気持ちよく冷却してくれるのですが、下半身はそうはいきません。そのうちバイク用の水冷ジャケットが発売されるようですが、下半身の冷却は無理だとのことです。熱を通し難い素材のズボンで守るしかないようです。

大排気量の空冷エンジンは、まさに「また火鉢」状態で、低速走行が続く渋滞では灼熱地獄を味わえるという、他の大排気量バイクよりも一歩進んだ優れものです(笑) いやー、次に乗るのは冬かな(爆)

帰ってきてから、今回の写真をGoogle+にアップしたのですが、なにやら私のバイクを見かけたという方がいらっしゃいました。やっぱり目立つんでしょうね。記憶に残るオートバイということで、してやったり感があります(笑) もう乗り換えることはできなくなりました。これからはバイクを売らずに、カーペンターズのリチャードが車をコレクションするように、バイクもコレクションします・・・というわけにはいきませんねw

本日の走行距離:267km

2016年5月19日木曜日

ハーレーを一人乗り仕様に改変 / 職員専用バイク駐輪場の完成

先日のゴールデンウィーク・ツーリングに備え、購入時に二人乗り仕様だったXL883Lスーパーロー。さらにリアキャリアを取り付けた上に、GIVIのモノロック・ベース(土台)をつけ、そこにトップケース(モノロック)を載せていました。大容量のトランクであり、まさにツーリング仕様です。

しかし、長距離のツーリングでない限り、両サイドのサドルバッグで間に合うということ、後席に人を乗せる機会がほとんどないことをふまえ、思い切ってキャリアとリア(後席)シートを取り外すことにしました。なれない作業でしたが、40分少々で完了しました。リアシートは前方でフロントシートとボルト2か所で結合しているのですが、何とか取り外し、リアシートを後方で固定していたボルトを移設することで、フロントシートが固定されました。


GIVIボックスは簡単に取り外せます。すると、モノロックベースというプラスチックの板があります。これは2本の微小なビスで蓋が取り付けられており、その蓋を取り外し、4か所のボルトでリアキャリアに固定されています。


モノロックベースを取り外し、リアキャリアを前方で固定していた後席のボルトを外し、ナンバープレートステーに挟むように取り付けられた後方も外します。


リアシートを外しました。この状態ですと、フロントシートの後方が固定されていません。ここにフェンダー中央のボルトセットを移植します。


わかりにくいですが、完成です。これで一人乗り仕様になりました。もともとリアシートはオプションでしたし、車検は2人乗り登録ですから、リアシートさえ取り付ければ何時でも二人乗りが可能になります。


上の写真ですが、GW明けに完成した職場の「職員専用バイク駐輪場」です。私がいる建物の北側に隣接していますので、私のために職場が作ってくれたといっても過言ではありません! 

もちろん、雨をしのげる屋根がついていますし、昼間も点灯しちゃう人感センサーLED照明が取り付けられいますし、2か所に防犯カメラも設置されています。前輪の前には、U字ロックやワイヤーロック対応のレールが装着されています。バイク乗りのことを考えた駐輪場です。


以前の職場の職員駐輪場では、自転車とバイクが混在して、風で自転車が倒れたらバイクに傷がついてしまうリスクがあるうえに、建物から離れていたので、どうしても雨に当たらざるを得ませんでした。そのうえ、私がいくら訴えても、とうとう屋根を設置してくれませんでした。それに比べると、まさに隔世の感すらあります。職員のことを考え、すぐに実行してくれる職場って本当に良いですね。そして実にバイク乗りにやさしい職場です。

思い切って転職した理由の一つがそれなんですけどね(笑)

2016年5月17日火曜日

最近のメルセデスのデザインについて

土曜日の話です。ベンツCLKのETC車載機の調子が悪く、それもあって1年点検と合わせてヤナセ奈良に預けていたのですが、作業が終了したとのことで電車に乗って引き取りに向かいました。最寄の駅は近鉄橿原線の西ノ京という、薬師寺の近くの駅です。そこから歩いて(ちょっと遠回りしてしまいました)暑い中、田んぼのあぜ道を歩いたりして30分、ヤナセに到着しました。

店内で待つ間、スタイリッシュなSUV、GLAを眺めていました。SUVには基本的に興味がないのですが、メルセデスが作ると、うならせるデザインです。


パッと見はAクラスと思ったぐらい、どことなく現行Aクラスと共通するデザインですが、面構えが持つ押し出しの強さ、それと、曲線の織り成す造形美。このふたつを見事に両立しています。これぞメルセデス、というインパクトを出すことに成功しています。


次は新型Cクラスクーペ。この写真は1週間前にクルマを預けた日に撮影したものですが、リアのCピラーあたりの曲線美が見事としか言いしようがありません。やや斜め前からリア・フェンダーあたりを眺めてください。写真だとニュアンスが伝わりにくいですが、女性のボディ・ラインを思わせる造詣なのです。フロントは最近のベンツのトレンドで強面ですが、ボディは女性的なのです。ひとつ前のCクラスクーペが直線的だったのに対して、曲線をエッセンス的に使っているようです。


リアのデザインは、メルセデスの最近の流儀から離れているような、どこかBMWにも共通する感じがします。男性的でも女性的でもなく、安っぽさは微塵も感じられません。もし似ているデザインがあるとしたら、シトロエンなどフランス車でしょうか。いや、テールランプ周りはフォルクスワーゲン・ゴルフにも通じるかもしれませんね。


2ドアに乗る人は、クルマにこだわりを持っている人が多いと言います。モノの積載性よりも人を中心にクルマ選びをしているのでしょう。近年、魅力的な2ドアクーペが少なくなってきましたが、さすがメルセデス、個々人のライフスタイルに合ったラインナップをそろえているようです。


Cクラスクーペのインパネですが、最近お約束のフロアシフトレバーがないということ、そして可動しないカーナビがエアコン吹き出し口の上に鎮座しています。ドライバーを包み込むような、パーソナル感いっぱいの運転席は秀逸ですが、唯一、このカーナビ画面だけがいただけません。ギミック的でいいので、格納式にしてほしかったです。

2016年5月16日月曜日

新規開店したバイクワールド伊川谷店、淡路SAへ

それにしても、1年でバイクに乗れるシーズンは長くないですね。こちら関西はもう暑くなってきています。初夏と真夏の中間、といった感すらあります。昼間は夏日である25度を軽く超え、アスファルトの上は半灼熱モードといった感じです。

さて、昨日日曜日はXV1900CUレイダーで一日ふらっとショートツーリングにでかけてみました。まずは大阪府枚方市へ。いつもなら高速道路を使うところですし、暑かったので早く到着したいという思いもありましたが、今シーズン初めて夏用メッシュジャケットを着ましたので、下道でも走れば涼しかろう、と思ったのです。ところが、後で紹介するウインドシールドのためか、あまり風が体に当たらないんですね。この点が誤算でした。

YSP枚方南はレイダーを購入した店ですが、同じ枚方市内にはYSP枚方というお店があり、こちらに気になるMT-09 2015年モデルの中古車があるとのことで、出かけてみました。MT-09の写真は撮りませんでしたが、去年、一日レンタルして、モタードにも近い乗車ポジションと、そのゴキゲンな乗り味が忘れられず、そろそろ「物欲病」が出始めたのでした。いやなに、もちろんレイダーは売却しませんし、ハーレー883も手放しません。3台目のビッグバイクとして考え始めたのです。人生一度きりですからね、すきなオートバイに乗って死にたいです。

ヤマハ MT-09

いやなに、先日はポルシェだベンツのオープンカーだと、お買い得感のある良質中古外車を求め、Goo-netを貪るように検索していたのですが、いろいろ考えますと、やはり2輪に惹かれますね。大きな月極めガレージには、あと2台ぐらいは余裕で収納できるのです。せっかく借りているので、無駄にしたくありません←乗っている暇がないともいいます。


そしてYSP枚方南へ。何か用事がないのに訪れたのは初めてなのですが、写真をよく見ていただければお分かりのように、先月、フロントにヤマハ純正ウインドシールドを取り付けたのでした。国内に在庫がなく、米国から取り寄せなければなりませんでした。

このウインドシールドには小型と大型の二つの製品があり、こちらは大型のものです。デタッチャブル式、すなわち取り外しが可能というのがミソです。大きなウインドシールドが似合うかどうか、現物を取り付けてもらうまで心配だったのですが、きわめてスタイリッシュな製品です。高速道路では風圧との格闘になっていましたが、こいつの風防効果は高く、風のストレスからかなり開放されたと思います。しかし、前述のように暑い日には外して走るべきだと思いました。

こちらの店には250ccのオフロードバイク、ヤマハ・セローの中古車が置いてあり、震災時の緊急移動用に買おうかなとも考えましたが、MT-09より衝動買いしそうでしたが、すんでのところで止めておきました。危ない危ない。ちなみにセローは中古市場でも価格の下落がなく、常に高止まりとのことでした。



お店のスタッフと話しこみましたが、セローは大型バイクを持っているユーザーが、セカンドバイクとして買うというケースが実に多いとのことでした。若者の場合はセロー1台ということも多いようですが、中高年のビッグバイクライダーには、セローは魅力的な「ちょっとそこまで」用やお遊びバイクに映るんでしょうね。もっとも、セローを手にするとセローにしか乗らなくなり、大型バイクの出番が少なくなるそうです。そういえば先日、角島で出会った神奈川からセローできたライダーも、大型バイクを持っているとのことでした。


このあと名神高速を経て神戸市の西部に向かうのですが、燃料残量警告灯が点灯し、給油することにしました。満タン法で燃費は19.8km/lと今回もまた良好なデータを出しました。1900ccという巨大なエンジンを搭載しているものの、4気筒に比べて2気筒は燃費がよい上に、太いトルクで低い回転で高速巡航ができますから、燃費が意外と良いようです。

近畿道の摂津南インターから入り、吹田ジャンクションから名神高速、西宮ジャンクションから阪神高速と続いて第二神明道へ。神戸市西区に新規開店したバイクワールド伊川谷店に向かいます。ここはバイク用品店ですが、ネットで4月にオープンしたのを知り、向かってみましたが、正確な場所を覚えていません。神戸市西区というまでは覚えていましたが、とりあえず3文字のインターチェンジを降りて西に向かえばいいか、と適当に走りましたら、ありました。ちなみに3文字のインターチェンジとは「大蔵谷」です。関東の人間にとっては、未知の地名がゴロゴロしていますし、神戸市の西区が垂水区よりも西にあって、標準時子午線で有名な明石市が、西区の南側の海沿いに位置しているのを初めて知りました。神戸市は予想以上に広いです(横浜市より広く東京23区より狭い)。

お店に入って驚くのが、レディースコーナーの充実ぶり。入って左手奥を大きく占拠しており、そこに入るには、通勤電車の女性専用車に入るような罪悪感があります。彼女に頼まれたから買いにきた、と言えば免罪?されるのでしょうか?w 国内最大級レディースコーナーは看板に偽りなしですね。最近、女性ライダー雑誌なども登場し、女性向けのバイク市場がますます大きくなると思います。


ここで特に何を買うという目的はなかったのですが、KOMINEの新製品、胸部プロテクタと脊椎パッドが一体化されたプロテクタをチョッピリ衝動買いしてしました(画像は拝借、サイズはM)。税込み5,940円なり。安全には代えられません。

わたしは頚椎の手術を受けており、事故に遭遇した場合、より低い外力で脊椎がダメージを受けると思うので、こういうプロテクターは必須なのです。もちろん、着るエアバッグであるヒットエアーは常に装着しています。




続いて明石海峡大橋をわたり、淡路サービスエリアへ。名阪国道の針TRSなどと並び、関西のバイク乗りが休日に集合するところという噂を聞き、駆けつけてみました。なにせ、レイダーは「見せびらかすバイク」ですからね。

残念ながら、この下り線にはバイクはあまり多くなく、この後立ち寄った上り線SAに大勢がたむろしていました。


今回のツーリング、上の写真のように、荷物を積むのはリアシートに取り付けたシートバッグだけです。これはFZ1フェザーに取り付けるために買ったモノなのですが、バックレスト(背もたれ)のステー(柱に相当する金属部分)にバックルを取り付け、前方はシートベルトに挟みこむことで、シートに固定することができました。ここで淡路牛のレトルトカレーや、留美おばぁちゃんのうどんを土産に買ったのですが、このシートバッグは可変容量式ですので、難なく積み込むことができました。

そしてなんと!この淡路SAでは、自分(男)一人で観覧車に乗りました。大人600円、12分の空中散歩です。この淡路インターチェンジはサービスエリアと一体化しており、一般道に下りずにここでUターンして神戸方面に帰ることができます。今回、そうしました。


明石海峡大橋方面(北西)を望みます。橋脚間は1.9kmある、世界一長いつり橋です。橋脚の高さは300mで、東京タワー(333m)に匹敵します。サンフランシスコの金門橋(ゴールデン・ゲート・ブリッジ)は目じゃありませんね。行ったことありませんが(笑)




観覧車に乗るのは一昨年のロンドン以来ですが、一人で乗ったのは生まれて初めてです。おっさんが一人で乗るものじゃないとは思いながらも、かなりの高所から明石海峡を見下ろせるのは優越感がありました。大阪湾の向こうは霞んで見えませんでしたが。たまにはこんな体験も良いものですね。

下りのSAに少し立ち寄った後、まだ十分明るいうちに家路につきました。

本日の走行距離:239.2km

2016年5月5日木曜日

ゴールデンウィークのツーリングは中国地方へ

4月29日から5月3日までのゴールデンウィーク、ソロ・ツーリング。当初は四国を予定し、すでに2月には5泊の宿泊施設と高松から神戸までのフェリーも予約していたのですが、九州で発生した地震が四国に影響を与える可能性を考え、直前に急遽、中国地方に変更しました。南海トラフ地震も懸念されますし、このタイミングで四国に行くのは残念ながらリスクが少々高くなると思ったのです。それで、GW直前、4日ぐらい前に四国の宿5泊をキャンセルし、新たに岡山、島根、山口の宿4泊をネット予約しました。おひとり様で予約できる宿は限られていますが、仕方がありません。

今回のバイクはレイダーではなく、ハーレーダビッドソンXL883Lです。もともと積載性に難があるアメリカン(クルーザー)ですので、すでに取り付けていた左右のデグナー社製の合成皮革製のサドルバッグのほかに、46リットル容積のGIVI社製トップケースをつけました。結論から言えば、この容量をもっててしても、みやげが満足に入らないなど、5日間のツーリングには少々物足りなかったです。

初日の4月29日は午前中に、大阪府岸和田市の単車屋吉田さんでフロントディスクブレーキのパッドを交換していただきました。2mmの残量は、ツーリングは持つとは思いましたが、大事をとって交換しておくことにしました。



1日目 4月29日(金)

お昼前に自宅に戻り(街歩き用のジャケットを忘れた等があり)、さらに準備をして午後から出発です。出発直後に給油となりました。これがツーリング第1回目の給油です。

 小倉興産エネルギー(株) エクスプレス広陵町CS
  279.3km / 11.85L = 23.56km/L 1,422円@ハイオク120円 スピードパス 13:34

柏原インターから西名阪道、阪神高速環状線から神戸線、そしてそのまま無料の高速道路ともいえる加古川バイパスや姫路バイパスを初めて走り、兵庫県上郡町から山間部に入ります。かつて英田(あいだ)サーキットと呼ばれた岡山サーキット前を走り、初日の宿泊場所、岡山県久米郡久米南町に向かいます。

岡山の新緑は深いですね。

今夜の宿泊は「旅のあしあと」です。ネットで調べますと、「とほ宿」という、北海道に多い酒の飲めるユースホステルのようなものと理解していましたが、そのひとつのようです。

岡山県久米郡久米南町・旅のあしあと に、17時44分に到着です。

とほ宿ネットワーク


夕方に到着するなり、いきなり<みんなで温泉へ>。これにはびっくりしました。カルチャーショックです。ご主人の運転する自家用車で、今日の宿泊客である年長のライダーさん、そして20代のチャリダー君と、合計4人が向かいました。向かった先は、こちらの温泉です。この宿のご主人も巻き込んでのスタイルが「とほ宿」ということです。私はてっきり「とほじゅく」と読むのかと思いきや、ご主人から「とほやど」であることを教わりました。

1日目の走行距離: 225.7km


久米南町の隣、美咲町にある「香花温泉ほほえみの湯」です。とても温まるいい湯でした。この夜の気温は9度ということで、温暖な岡山の平地で4月末に一桁台というのは、ここしばらくなかったそうです。そのため夜は暖房が入り、暖房費200円が徴収されました。

宿に戻った後は、夕食兼宴会となります。この日のメニューは「そずり丼」です。そずりとは、牛の背骨から削り落とした肉の部分とのことです。甘みがしっかり染みていて、とてもおいしかったです。缶ビールも5本、さらに日本酒までいただいてしまいましたが(笑)


年長のライダーさんは20時には部屋に戻り、若いチャリダー君も22時ごろには御就寝。私は23時過ぎまでオーナーご夫婦と飲んでいました。


2日目 4月30日(土)

翌朝は近所の誕生時に出かけてみました。すでにチャリダー君は6時ごろに出ていきましたし、この少し前に年長のBMWライダーさんは出かけていきました。このライダー氏、バイクはもちろん、自転車でも全国いや世界各国を旅しているという、まさに「旅のプロ」なのです。宿のオーナーさんご夫婦も、礼文島の「バカユース」と呼ばれる桃岩荘で知り合ったということのようで、こちらもプロなのですが、世界にこんな旅のプロたちがいるとは、50年以上生きていて、初めて知りました。

人生が変わる旅 日本最北限の離島にある桃岩荘 



9時すぎに旅のあしあとのご夫婦に見送られ、久米南町にある日本一の棚田にいきます。北庄(きたしょう)と呼ばれる地区で、棚田が多い岡山県でも、90haもある最大規模の棚田とのことです。岡山県や香川県は瀬戸内海気候といって雨が少なく、そのためため池が多くあります。ところが、岡山県が水不足になることはほとんどなく、いつも四国側の香川県(うどん県)が水不足になるということでした。四国といえば高知県早明浦ダムの干上がりがニュースになりますね。

日本の棚田100選に選ばれた北庄の棚田


この近くの両仙寺というお寺では、護法祭という奇祭が行われているというのです。また、隣の美崎町の両山寺でも行われ、そちらのものが最大のようですが、その祭りでは、護法実と呼ばれる選ばれた人物に神が憑依して、神社境内を縦横無尽に走るのですが、護法実に触れた人物は3年以内に亡くなるというのです。行きたくない祭りですね。

死ぬかもしれない祭り・護法祭

リニューアルしたばかりだという道の駅くめなんでは、津山ホルモンうどんを買いました。左のサドルバッグは衣類で一杯だったのですが、可変容量のバッグですので、容積をふやし、みやげ物を搭載することができました。しかし、もうこれ以上は難しいのです。


国道53号をしばらく岡山市方面に向かったあと、吉備中央町方面に曲がり、さらに高梁市に向かいました。そこではループ橋を駆け上がり、展望台から市街地を見下ろしました。初めて訪れる場所で初めての景色。気持ちがいいです。




高梁市から新見市に向かいます。新見インターからは中国自動車道で一気に広島県安芸太田町までワープし、今夜の宿泊地の津和野に向かいます。

新見市に向かう途中、井倉洞という鍾乳洞に立ち寄りました。入場料は大人1,000円で、川を渡ったところに鍾乳洞の入口があります。その隣にはがけを流れ落ちる滝がありました。


井倉洞にはジャケットや膝パッドをはずさずにはいったのですが、場内は一方通行で、入ってから出るまで30分かかります。途中で挫折する人のための抜け道ルートや、洞窟内で休憩できるベンチもあるのですが、全行程を制覇するのはかなりの健脚でなければなりません。おまけにエアバッグ内臓のウェアを着たままですから、汗びっしょりになってしまいました。せっかく洞内が天然のクーラーで15度ぐらいになっているのに、何のために洞窟に入ったのかわかりません(笑)



新見インターから中国自動車道に入る直前、今回のツーリング2回目の給油となりました。ここは有人のガソリンスタンドです。純粋にツーリングだけの燃費となります。

  石田石油株式会社新見インターSS 13:26
  339.9km / 11.60L = 29.30km/L  現金 1,508円@ハイオク130円

燃費が過去最高のリッター29キロ越えです! これは、信号でのゴー&ストップのない高速道路が多かったことが影響していますが、阪神高速の平均時速が70km/hほどと低いことが影響していると思います。高速道路メインで80km/h以上を出すのより、空いた下道を60-70km/hで走るほうが燃費がいいですね。目指せリッター30キロという目標ができました。ハーレーは意外と燃費がいいんです。

さて、新見インターから中国自動車道を使って、一気に広島県西部の戸河内インターを目指します。戸河内インターは安芸太田町にあり、島根県との県境となっています。


ゴールデンウィーク中でしたが交通量は少なく、一人のツーリングは自分のペースで走ることができます。安芸太田市の中心市街地にある戸河内インターから、市町境を接する島根県益田市中心地までは75kmという表示があります。

それにしても、隣の町まで75kmというのは、恐るべき距離です。平成の大合併により、市町村が巨大化した結果ですが、旅のあしあとのご主人(千葉県出身)いわく、【関東地方の人は中国地方の距離感をなめている】とのことでした。岡山県に宿泊して、「ちょっと角島いって帰ってくる」なんていうお客さんもいたそうですが、中国地方の距離感が分からないのは皆さん、関東の方だったそうです。よく言われる、北海道でも札幌から函館にちょっといける距離ではない、というのがありますが、その距離感が分からない、というのと似ていますね。

島根県益田市に入り、道の駅・匹見峡(ひきみきょう)まで走ります。中国地方の内陸には、秋芳洞など一部を除いてメジャーな観光スポットがないためか、ほとんどお客がいません。

※ 動画右下にMERCALLIのロゴが入っているのは、ソフトウェアでブレを抑制した動画です。ひとつ上の動画はYouTubeのブレ抑制をかけていますが、ぐにゃぐにゃした画像が不自然です。



さて、今夜の目的地、津和野の市街地に入ってきました。国道から津和野市街地に入るところから下の動画が始まっています。宿は旅館原田屋さんですが、ちょっと行き過ぎてUターンしています。ゴールデンウィーク直前にネットで宿を予約できるのはわずかで、しかも一人客OKというのは少ないのですが、こちらのお宿はビジネス客もどうぞということでした。

津和野町・旅館原田屋に17時40分の到着です。

旅館原田屋の紹介



本日の走行距離: 366.2km 


今夜の食事は、原田屋さんの女将さんに紹介された、「かとれあ」です。選んだメニューは「ダチョウカレー850円」と「馬刺し850円」です。ダチョウの肉を食べたのは初めてですが、臭みやクセがまったくなく、とても食べやすかったです。前日に少々飲みすぎたので、この日はアルコールは止めておきました。

本当は居酒屋に行きたかったのですが、アルコールを飲まないなら食事だけでOKでした。安く上がりましたし。



3日目 5月1日(日)

翌日は津和野の街歩きです。森鴎外(林太郎)のお墓のある永明寺、明治の初めごろキリスト教弾圧のあった乙女峠、そしてお堀のある市街地を歩いてみました。

原田屋から永明寺の間のJR山口線 津和野駅方面を望む



永明寺


永明寺のカナヘビ



乙女峠のカナヘビ



乙女峠


市街地の教会


お堀のある道


中心地を少し外れると、森鴎外記念館があります。期待してたのですが、残念ながら、我が母校の学祖、高木兼寛先生との「脚気論争」についての展示物はありませんでした。当たり前かもしれませんが、鴎外のマイナス点は展示がありません。それにしてもこの後に出てくる吉田松陰もそうですが、歴史上の人物は若くして大成をなした方が多いですね。

記念館の隣に鴎外の生家がありました。下の写真は森鴎外記念館の入口です。入場料は600円で、隣の生家にも入れます。


2kmほどの道のりを歩いていったん宿に戻り、預かっていただいたジャケットを受け取り、ハーレーで出発。歩いていくにはチョット厳しい、「津和野城跡」に向かいます。城は街を見下ろせる高台にあり、そこまでは一人乗りのリフトで行きます。リフトは5,6分かかります。リフトを降りてさらに15分ぐらい歩かないと、本丸にはいけません。ここでも健脚でないと難しいですね。さすがに暑いので、もっと正確に言うと寒暖差が激しいので、ジャケットは駐車場に停めたバイクにおいてきたのですが、それでもだいぶ汗をかいてしまいました。


中国地方とくに山陰の家々は、石州瓦でできた赤茶色の瓦屋根が多いです。また、新緑がまぶしいのも中国地方の特徴といえます。

午後2時を回り、津和野を離れます。「つわぶき街道」という別名のある、松蔭と鴎外を結ぶルートとされる萩まで50kmの、これまた気持ちの良い県道を走り、一路、本州西端の下関市・角島を目指します。

ちなみに山口県は、道路満足度が日本一の県です。県道レベルでも歩道が完備されている箇所が多く、舗装状況もよくて走りやすく、ショッピングセンターに入るにもほとんど右折専用レーンが完備されています。

いよいよ角島大橋をわたりますが、帰りの反対車線は全線が渋滞でした。


渋滞を我慢して本州に戻り、ベスト撮影スポットにバイクを停めました。このあたりの予習は Google Street View でぬかりありません(笑)



3日目の宿泊は山口県萩市です。今回のツーリングで、初めて来た道を戻る形になります。角島から萩までは60kmぐらいあります。その途中に長門市があるのですが、聞きなれない向津具(むかつく)半島や青海島があり、関東人の私にとっては未知の土地に来たという印象が強くなりました。

私のハーレーは燃料残量警告灯が点灯してからも7リットルぐらい燃料が入るので、少なくとも点灯後に140kmぐらい走れるのですが、さすがに引っ張って帰りの長門市にくると、急発進したらガソリンが送り込まれていないような悪いレスポンスを感じましたので、急遽ガス入れにしました。3回目の給油となります。

   清水石油㈱ 長門 17:50
   399.2km / 15.07L = 26.48km/L
   現金1,929円@ハイオク118.52円(有人なのに意外と安い!)

下の動画ですが、夕暮れ迫る萩市街地を進みます。ナビがついていないので、このあたりは適当に走ります。グランドホテルが見えてきて、そこを左折するのは覚えていましたので、曲がってみました。

18時32分 山口県萩市・民宿阿武川に到着です。

本日の走行距離: 176.7km


萩市では、翌日の街歩きに備えてエネルギー補給です。当初、鳥料理で有名な居酒屋に行こうとしましたが、さすがのGWで予約で満席で、民宿の娘さんに薦められた「亀亀」さんに伺いました。ここも鶏肉がおいしいお店のようです。

写真のトリ、皮、豚バラのほか、とりまめ、カルビ串、ホルモン串、ピーマン、ししとう、おにぎり他を注文。飲み物は生ビール3杯と角ハイボールをいただきました。


一人ですからカウンター席で、これら肉料理の数々を堪能しました。お値段は・・・合計5,600円と散財してしまいました。。。



4日目 5月2日(月)

翌朝は朝食前の散歩で萩の海岸を歩きました。観光客の中では萩が海に面していることを知らない人もいるようですが、ごらんのようなきれいな砂浜がありました。30分ぐらい散歩して宿に戻ると、ちょうど朝食の支度ができていました。寒いので暖房が入っていましたが、この後の昼間との気温差が大きかったです。


午前中からお昼過ぎにかけては萩の街歩きです。武家屋敷を歩いて、市街地の北西に位置する萩城跡にいきます。津和野に続いて2つめの城址です。



萩城址をあとにして、城下町を歩き、萩中心街を歩きます。萩夏みかん工房というお店に立ち寄りましたが、ここでソフトクリームを食べました。



町人が住んでいた地区では、面白い書道教室をみつけました。


市街中心地を西から東に横断し、松蔭神社にやってきました。最初に吉田松陰資料館に入ります。ここは蝋人形を使って吉田松陰の生涯を展示しているところです。萩市民は基本的に呼び捨てにせず、松陰先生と呼んでいるようです。松陰神社の境内に松下村塾(しょうかそんじゅく)がありますが、塾生自らが建設した小さな家です。




松陰神社からは市内循環バスを使って民宿に戻ります。歩いても30分ぐらいで行ける距離ですが、この日はかなり暑く、これ以上体力を消耗したくなかったので、どこまで行っても100円のバスを使うことにしました。


バスに揺られること30分少々、市内をぐるりと一回りして宿から50mほどの停留所でおります。ここでも預かっていただいたジャケットを受け取りますが、女将さんは留守のようで、見送りなく出発することにしました。今夜の宿泊地、島根県大田市(おおだし)に向かいます。およそ160kmの走行距離になります。

大田市に入り、日本海に夕日が沈んでいくところでした。


18時30分、プラザホテルさんべに到着です。

チェックインしてバイクに戻り、荷物を取り出そうとしたら、所沢ナンバーの250ccバイクが到着しました。なんと若い女性一人旅のようです。彼女は翌朝早く、私とは逆に萩に向かって旅立っていきました。風が強いので、周辺の観光はお預けで、直ちに萩に向かうと言っていました。お気をつけて!


チェックインもそこそこに、最上階の6階にある展望風呂に入ります。他に客は誰もいません。食事の後、あるいは朝風呂に入りたかったのですが、このお風呂は23時までと終るのが早く、なおかつ朝の営業がないというのです。風呂はぬるかったし、おまけに客室に風呂やシャワーはありません。安宿しか泊まらない(泊まれない)私が悪いのですが。。。


4日目の走行距離: 165.9km

この日の夕食は、歩いて5分ほどの 灯(あかり) というお店です。座敷席が多く、焼肉店と居酒屋をミックスしたような店です。カウンター席でしたので、テーブル席などと違い、肉を客が焼くことはできません。そこで、厨房で焼いて提供されるのですが、出てくるのに30分ぐらいかかると言います。すきっ腹にビールは厳しいので、焼肉が出てくるまでおでんをいただきました。



焼肉は定番のカルビやロースではなく、豚バラ、くだ(大動脈)、ホルモン(大腸)を選びました。写真のくだは初めて食べましたが、イカのような食感で、なかなかうまいです。写真のように、大動脈から細い動脈の分岐部が見えました。動脈壁は人間の大動脈よりも厚いです。大型動物つまり牛のものでしょうか。。。

明日の最終ロングランを控え、この日は生ビール2杯に押さえておきました。


ちなみにこのホテルの客室ですが、ビジネスホテルを銘打っているのに、なぜか和室です。安宿にありがちな良い雰囲気を出しています。




5日目 5月3日(火)

今日は午後から西日本に雨の予定が出ていて、朝からどんより曇り空。さらに非常に強い風が未明から吹いているようで、外で立つのも一苦労するほどです。それで午前7時、いつもより早い出発で大田市のプラザホテルさんべを後にします。

走ること20分ほどで国立公園三瓶山(さんべさん)に到着しました。ここは2013年のGWツーリングでも訪れた場所ですが、広い駐車場に誰もいません。さすがに強風の中、朝から三瓶山観光に来る物好きはいないでしょう。





三瓶山からは美郷町経由で中国自動車道三次インターに向かいます。カヌーで有名な、水の豊かな江の川(ごうのかわ)を右手に見ながら、疾走します。


美郷町の大和(だいわ)地区では、道の駅グリーンロード大和で、地元の特産品を買いました。


しかし、運命とは恐ろしいですね。この翌日、5月4日に、この道の駅から少し南下したところを右に折れた島根県邑南町(おおなんちょう)の県道で、がけから直径1mの岩が落ちてきて、走行中の軽自動車の助手席側に激突、女子大生が亡くなりました。この場所から、今回走行した国道まではわずかであり、動画で示したように同じような崖の地形があちこちにありますから、私に岩が当たった確率もゼロではないわけです。


高速道路に入る前に、このツーリング最後の給油です。三次市街にあるガソリンスタンドです。

 (株)ネクステージ Dr.Driveセルフ三次SS 10:01
  276.2km / 9.72L = 28.41km/L   1,215円@ENEOSカード
  ここでは、タイヤの空気圧を高めておきました。


2013年のツーリングでも最終的に高速にアクセスしたときと同じ三次インターからは、中国自動車道で一路、自宅に向けて走ります。帰宅は15時40分でした。

5日目の走行距離: 430.3km

☆ 5日間の総走行距離: 1364.8km

この距離は、昨年9月に北海道ドライブ6日間での1300km(新千歳→留萌→宗谷岬→紋別→旭岳ロープウェイ→北見→美幌峠→摩周湖→阿寒湖→足寄→高速道路で札幌→新千歳)を上回る距離です。

当初、今回のGWツーリングは四国ということで、アドレスV125で行く計画もあったのですが、こちら中国地方のツーリングは原付二種ではこの距離は稼げなかったと思います。やはり高速道路を使って一気にワープできるというのは疲労に大きな差がつくと思いました。