2017年11月7日火曜日

【東京モーターショー2017】ヤマハ・スターベンチャー評

ホンダ・ゴールドウイングと並ぶ、今回の個人的な二輪大本命、ヤマハ・スターベンチャー。私の乗るXV1900CUレイダーやXV1900Aをベースにした1854ccV型空冷2気筒エンジンを搭載している。ベースが足つき性のよいアメリカンであり、これなら私も気負いなく乗れるのではないかと、かなりの期待を抱いていった。


結論から言えば、これならゴールドウイングを購入すると思った。その理由は、無理にアメリカンを「フルドレス」にしてトランスコンチネンタル(大陸横断)仕様にしてしまう理由が見いだせないのだ。言い出せばきりがないが、たとえばリアスタイル。デザイン性を一切感じさせない、取ってつけたようなメッキのハリボテ風。スタイルを創るという矜持を全く感じさせない。


その中で、ゴールドウイングに勝るかもしれない点を見出そうとすれば、ステップボードの装備ぐらいだろうか。ヤマハのスタッフに「シフトペダルはシーソーペダルじゃないんですね?」と突っ込むと、シーソーペダルの意味を理解していなかったのにはズッコケたが。訊けば、レイダーよりシート高は低くなり、足つき性は向上しているという。もしそれが真実であれば、多少のネガに目をつぶっても、こっちを選んでしまう可能性がある。