2015年9月21日月曜日

ヤマハMT-09に注目

好奇心の趣くままに生き、気になるものはとことん試す。ヤマハMT-09が気になりだしたので、一日レンタルして、街中から高速道路、山岳路まで堪能しました。 

阪神高速湾岸線を神戸に向けて走ったのは初めてで、中島パーキングエリアに寄り道しました。ここは夜景が綺麗ということで、次は夜に来てみたいです。 

六甲山を貫くトンネル六甲有料道路、阪神高速北神戸線、山陽自動車道と進み、先日走った舞鶴若狭自動車道、北近畿豊岡自動車道で再び和田山インターへ。今回の目的は、関西でもっとも利用者の評価が高い道の駅、農匠の郷やくの に行くことです。そのあたりはまたレポートします。 

レンタルバイクの走行距離:328.8km 


2015年9月13日日曜日

ホンダ・ゴールドウイングF6Bを見に行きました

気になっている次期オートバイ、ホンダ・ゴールドウイング。先月のGL1800レンタルで、その真価の一端を見ることができ、所有に向けての大いなる一里塚でした。しかし、不安は尽きません。そのひとつが足つき性です。ローダウン改造して乗るという、ちょっぴりお金のかかる方法もありますが、やはりノーマルのままで乗りたいというのが私の理想なのです。

ゴールドウイングなのに足つき性が良いモデルがあるのか? その回答がF6Bという派生車種です。ゴールドウイングには、最大のGL1800のほかに、F6BとF6Cという2つの派生車種があり、計3車種が現在、ラインナップされています。

GL1800は740mmと数値的には低いですが、シートの両端が膨らんでいて、足を付くためにはシート前方にお尻を移動させなければなりません(私の場合)。一方、F6Bは725mmとわずかに低く、さらにシート両端はスッと落ちていて、スリムなオートバイのように両足べったりとはいきませんが、足つき性はかなり良好です。

ホンダ公式サイト・ゴールドウイングF6B

良質なF6Bの中古車があるということで、大阪市鶴見区のオートパレスヤマトさんに伺いました。なんだか、大阪のバイクショップは関東のショップに比べて元気があります。近年のバイク不況があまり影響を与えていないのではないかと思うぐらい活気があります。お客さんもひっきりなしに訪れ、店内には納車待ちの車両がところ狭しと並べてありました。


このお店、トライアンフの正規代理店なのですが、その後ろのほうに国産新車を中心に扱う建物があります。その3階に中古の大型車、BMWが並べてありました。

お目当てのゴールドウイングF6B、こんなオートバイです。この中古車は、いくつかのオプション部品が装備されています。まず、ロングスクリーン。GL1800のような長いシールドのことです。風から守ってくれます。一体型のETCも見えますが、ETCは必需品ですから助かります。別体型でなくても気になりません。リアシートには背もたれ(バックレスト)があり、二人乗りで大きな効果を発揮してくれそうです。そのほかにF6Bではオプションとなるセンタースタンドも装備されていました。


一見すると、GL1800からトップケースを取り外しただけに見えますが、細かいところで違いがあります。たとえば電動リバース機構(バックギア)やクルーズコントロールが省略されています。とくにバックギアは巨大なゴールドウイングの取り回しを少しでも楽にしてくれる装備として、ネットでも切望されていたようで、クルーズコントロールと共に昨年モデルから標準装備されたそうです。この中古車にはそれらはありません。また、上述のようにセンタースタンドもありませんし、標準ではショートスクリーンですから、ワイパーも装備されていません。


巨大なゴールドウイング・ファミリーですが、またがってサイドスタンドをはらい、車体を起こすまでの一連の動作が、GL1800と比べて明らかに軽いです。それは前述しましたが、シート高さがわずか15mm低いだけでなく、シートの両脇がスッと落ちていて、良好な足つき性をもたらしているからです。


両サイドにあるトランクですが、片方の容量がおよそ40リットルで、左右で約80リットルの容積があります。二人で2~3泊のツーリング程度ですと、難なくこなせそうです。このトランクの開閉は、リアシート両脇にあるグラブバー下のレバーを引くことによりますが、GL1800ではトップケースの下方にレバーがありましたので、それがGL1800との違いになります。このレバーに関しては、F6Bのほうがすっきりしている印象を受けました。



もうひとつ、バックレストに付随したリア・キャリアが装着されています。ここにトップケースを取り付けることもできますが、それを言うと、だったら最初からGL1800を買えという意見が聞こえてきそうです(笑)。今回は試乗はしていませんので、走行のインプレッションはできませんが、基本的にはGL1800と変わらない動力性能に、若干の軽快さが加わったものだと想像しました。

リアスタイルは非常にスッキリしています。端整なバックビューと言ってよいでしょう。GL1800のトップケースには別にテールランプが装備されていますが、そういうゴチャゴチャした印象がありません。シンプルながら、透明なクリアレンズに内包されたテールランプのデザインは秀逸です。そして、これがオートバイなのかスクーターなのか、はたまた未来からやってきた最新の乗り物なのか、知らない人が見たらナンダコレと言ってしまうようなデザインです。二輪車というジャンルを超えたデザインの妙といえるでしょう。

それにしても、オートバイ選びは面白いですね。同日に試乗したスズキGSX-S1000Fも猛烈に欲しくはなりましたが、手に入れてからあれこれオプションを装着するよりは、最初からフルコースの装備がなされた車種を考慮したほうが良いのかもしれません。

2015年9月12日土曜日

大阪・西天満の激辛カレー 辛口飯屋・森元

小型スクーター、アドレスV125で大阪市内を探索。高校の同級生がSNSでアップしていた辛口飯屋・森元(もりげん)に行きました。

実はここに到着するまで若干の遠回りをしてしましまったのです。日本橋(にっぽんばし)を貫く堺筋を北上すれば簡単に到着できるのですが、あみだ池筋から千日前通を東へ、湊町南から四つ橋筋を北上して(これも強制的に左折レーンに入ってしまったため曲がらざるを得なかった)中央大通の高架道を走ったら、谷町筋まで突き抜けてしまったのです。大阪市内の道を把握するのにまだまだですね。スクーターは路上に停めてみます。駐車違反を取られるかもしれませんね。


平日はオフィス街としての顔をみせるでしょうが、土曜日なので通行人はほとんどいません。たまに見かけると、このお店に引き込まれていかれる方のようです。ビルの1階はイタリア料理店が構えていて、目的のカレーやさんは横の入り口から奥に入るようです。

すべてカウンター席で、座席数は8か9です。


今日のメニューは3つ。ビーフカレー、チキンカレー、あいがけカレー。どれも800円で、なんとルーのお代わりは無料です。ライスの大盛りは100円プラス。入店したときには満席に近い状態で、お客さんの対応でママは大忙しです。

あいがけを注文しようとしたら、ちょっと待ってくださいと(標準語で)言われ、しばらくして「あいがけでしたよね。大盛りでよろしかったかしら?」と返されたので、思わず「はい」と返事してしまったのでした。


向かって右がチキンカレー、左がビーフカレー、その二つが「合わさってかけてある」ので「あいがけ」という名前になるわけです。ママさんは「今日はチキンがほぐれちゃっているけど、いいですか?」と訊かれたので、もちろん断る理由はありません。骨つきチキンはひとつ入っていました。

一口、チキンカレーからいただきます。すると、辛いことは辛いのですが、美味しい辛さです。わさびとかタバスコとか、そういうシンプルな辛さじゃないんですね。おそらく何種類かの激辛スパイスがミックスしている辛さです。もちろん、カレーの味という基本路線はしっかり押さえています。


ライス大盛りを注文してしまったため、ライスが残ることになりました。ルーのお代わりは無料ですから、ここでビーフカレーを注文します。ところが、ここからがまさに地獄でした。私はカレーは大好きで、辛口のカレーでも大概がOKなのです。ところが、このカレーは体が全身を痛めつけるかのようです。

まず、汗が顔全体から滴り落ちてきました。口の中は味覚というより確実に痛覚の領域です。辛さが暴力となって襲ってくるのです。途中まで、ママさんがお水を出し忘れていたので、水なしでチャレンジしていたのですが、いったんコップが配膳されると、セルフの水を注ぎまくって水で痛さを緩和し続けることになりました。

そこでメニューを見ると生卵があるじゃありませんか。自宅で食べるカレーライスには最近、生卵をかけることもあるので、なんとか辛さを緩和するべく、最後の段階で生卵ひとつ50円を注文しました。私は黄身も白身もすべてかけるつもりでいたのですが、「黄身だけかけるかたもいらっしゃるのですが、全がけしたほうが、うちのカレーは美味しくなります」とのママさんのアドバイスもあり、そのまま全がけしてみました。

するとどうでしょう。口の中から胃袋までを攻撃する辛さがウソのように消えていきます。コクをしっかり感じられるやさしい食べ物に早変わりです。まさに生卵マジックですね。次回からは、最初から生卵をスタンバイして食べようと思います。


ピンボケになってしまいましたが、店の玄関はこんな感じです。小さなオフィスビルの一角にある、穴場のレストランといった外観をしています。こちらの店舗は9月19日までの営業で、10月1日からは1ブロック北に移転するとのことです。入っていたお客さんも多くは顔なじみのようで、移転についてあれこれママさんと会話していました。

隣の男性二人組は、ひとりがもうひとりを連れてきたカタチのようで、連れてこられたほうは辛さに驚いていたようです。常連さん意外と思しき客は皆、スマホでカレーを撮影していたのが印象的でした。

先ほどまでバイク試乗のストレスでやられていた胃袋が、こんどは激辛カレーの爆弾でやられているといった体で店を後にしました。そこで目にしたものは「警告・駐車違反。この場所に停めると駐車違反となります、大至急移動してください」というステッカーがミラーに巻かれたスクーターの姿っです。店内にいた時間は40分ほど。土曜に小型スクーター相手に駐車違反を指導するあたり、ごくろんさんと言いたくなりましたが、食事の爆弾はいつか再チャレンジを誓う希望に溢れたものでしたが、ちょっぴり後味の悪い森元訪問でもありました。

しばらくカレーライスは要りません(笑) それでもそれほど遠くない日に再び訪れることになるでしょう。記憶に残る素晴らしいカレーライスですから。

スズキGSX-S1000Fに試乗しました

朝から小型スクーター、アドレスV125で大阪府内のバイクショップめぐり。ハヤブサに跨りたいと立ち寄った、羽曳野市にあるファーストオート大阪本店で、見つけてしまいました。いまもっとも旬なバイク、スズキGSX-S1000Fです。車名のSとFの位置をよく覚えていなかったので、店員さんには「あそこにある、GSXなんとかに跨りたいんですけど」と言ってしまいましたが、GSX-S1000F、です。


赤と黒のツートンカラーは、みなぎるエネルギーをシンボライズしています。他に青単色も用意されていますが、インパクトは赤黒に軍配が上がると思います。しかし逆に青単色は落ち着いていますね。私も昔、青いバイクに乗っていましたから、大人の青だと思います。


真正面から見たデザインは、これがスポーツバイクとわからないかもしれません。250ccのスズキの新型スクーターですよと言われれば、信じてしまうかもしれません。それは、ヘッドライトの位置がだいぶ下にあるからで、すぐ下にはフロントフェンダーが構えています。

このスタイルは「低く構える狩をする野獣」をイメージしてデザインされたとか。しかし私は、ネコ科の大型動物というより、ウォンバットのようなコケティッシュな哺乳類を想起してしまいます。最初は違和感を感じましたが、少し見ていると慣れますね。これは独特のイメージを振りまいていて、とてもいい感じがします。

カウルのないネイキッド版のGSX-S1000もよいと思いますが(すぐ下の写真)、長距離ツーリングを念頭に置くと、やはりカウル付きが現実的な選択になると考えました。




試乗する予定は当初はなかったのですが、せっかくの機会ということで、思い切って試乗することにしました。大型バイクの試乗はいつもながら緊張します。この後のインプレで書きますが、きわめて乗りやすいバイクですから、試乗途中の余計な緊張は必要ないのですが、試乗し終わると急に胃が痛くなり、そのあと1時間以上続きました。これは私がただストレスに弱いからなのでしょうね。



結論から申し上げますと、これまで試乗やレンタルで乗ったオートバイの中で、もっとも乗りやすいといえます。装備重量が215kgというのは、リッタークラスとしてはスーパースポーツ同様の軽さですし、クラッチやシフトペダルなどの操作系も全てが軽いのです。軽さはこのバイクのキーワードです。

そして足つき性のよさは特筆に価します。この手のスポーツバイクはしばしばシート高があり、足つき性が悪いことが多いのですが、165cmの身長で、両足のかかとは無理にしても、土踏まず付近までしっかり両足が設置します。ちょっと傾けますと、片方のかかとまでべったり設置します。ハーレーでつくづく思ったのですが、足つき性のよさは絶対的な安心感につながるんですね。アメリカンでないものの、良好な足つき性は精神的なハードルを下げてくれ、乗り出すまでの不安が払拭されます。



さて、走行のインプレッションに移ります。最初の交差点はビビリながら半クラッチで曲がってしまいましたが、そんな必要は一切なく、前後タイヤの接地感が非常に高いのです。 スポーツバイクにもかかわらず、アメリカン的な重心の低さを感じます。これは先ほど申し上げた「マスの集中」に関係していると思いました。

ミッションは6速ですが、私はクセでポンポンとこまめなシフトアップをするのですが、あっという間に6速までアップしてしまいました。シフトポジション・インジケータがメーターにあるので、いま何速に入れているのかがわかります。ニュートラルはNの文字と緑のインジケーターの両者でわかります。このポジション・インジケータは便利ですね。これからのオートバイには必須装備ではないでしょうか。

加速は重力を感じるような暴力的なものではなく、軽い「何か」がスーッと背中を押すような印象を受けます。指数関数的な加速ではなく、1次的なリニアなものです。新幹線があっという間に200km/hを超えていた、という感じと同じように例えられるかもしれません。いい感じです。

試乗コースにはワインディング・ロードはなく、市街地と幹線道路でしたので、コーナリング性能を知るチャンスはありませんでしたが、車体を傾けることによる不安感はほとんどありません。

サスペンションは一般向けなのか、とても柔らかいです。手ごたえがないというか、路面からの突き上げもほとんどなく、優しい乗車感という印象を持ちました。


ノーマルの状態で、排気音から感じるグッと来るものがあります。後付のマフラーから吐き出されるような野太いサウンドです。心を揺さぶる音に分類されるかもしれません。この音が嫌いというライダーはいないかもしれませんが、XJR1300、FZ1フェザーと乗り継いでいる私としては、これらヤマハの4気筒が吐き出すジェントルなサウンドのほうが好きなのです。

また、ABS(アンチロック・ブレーキシステム)が標準搭載されているというのはポイントが高いです。任意保険もABS付きですと若干、保険料が安くなります。ABSが装備されているという精神的なゆとりもありますから、濡れた路面での安心感も違いますね。


曲線を多用したデザインは秀逸ですが、ちょっと残念なところをあえて指摘しますと、乗車位置から目に飛び込んでくるものが、どこかプラスチッキーなのです。小ぶりのスクリーンとその周囲、見やすいメーター。これらがちょっとオモチャ的な印象を与えているのです。ハヤブサあたりの高級感と比べると、見劣りしてしまいます。

また、ツーリングを念頭に置くと、積載性の少なさがネックになるでしょう。タンクバッグやウェストバッグを活用して、荷物をコンパクトにまとめてスタイリッシュにツーリングを楽しめればよいのですが、数日にわたるツーリング、ましてキャンプツーリングになりますと、厳しいでしょう。


しかし、バックライトが白というメーターは、ぜひ夜を体験したかったです。試乗は明るいうちにしかできないとのことでしたが、そのうちレンタルバイクで登場してくれたらいいですね。

乗り出し諸費用が110万円前後といいますから、これはお買い得以外の何者でもないでしょう。最初から必要な装備としてETCがありますが、ショップによってはETCサービスということで出しているところもあるようです。こちらファーストオートは関西に数店舗を構える大型バイクショップのようですが、GSX-S1000Fは現時点ですべてSOLD OUTとのことでした。このモデルは大成功を収めたと思います。見に来てたお客さんはどう見ても50台半ば以上の方々。クルマもそうですが、バイクに興味のある若者が実に少なくなったと思います。

スズキはレーシングマシンのDNAをもつGSX-R1000で実現できた、持てる最新の技術をすべて生かして作った日常での使用も可能にしたスポーツバイクです。こんな軽い大型バイクと生活するということは、ドラえもんのどこでもドアよろしく、どこにでも連れて行ってくれる最強のパートナーとなるに違いありません。


※ 一部の写真は公式サイトから拝借

2015年9月10日木曜日

スポーツスターは好燃費です

ハーレー初のロングツーリングとなった、9月5日~6日の北近畿ツーリング。前回の給油からのほとんどが高速道路ですから、燃費は最高レベルになるとは予想していましたが、28.05km/Lというのは、なかなかの好成績でした。ちなみにそれまでの市街地メインのときでも20km/l以上を常にたたき出していました。 

スポーツスター883のエンジンの排気量は軽自動車を上回る883ccですが、当然ながら、2気筒は4気筒に比べて燃費がいいです。 



給油は朝来市和田山町のガソリンスタンド、(株)西日本宇佐美の312号和田山SSです。こちらは有人スタンドですが、タンク目一杯入れてもらいました。セルフスタンドで自分で入れるより、有人スタンドのスタッフのほうがタンクめいっぱい入れる技術は高いと思います。

ヘルメット消臭機(ヘルメットデオドライザー)を使ってみました

オートバイ用品店ですと、14,000~15,000円ぐらいするデイトナのヘルメット消臭機ですが、Amazonで黒が9,380円と最安値だったので、買ってみました。Amazonのレビューでは意外と評価が高かったのです。

デイトナ ヘルメット消臭機 Helmet Deodorizer



箱を開けると、ダースベイダーのマスクのような外観の製品が入っています。ほかに白とメタリックの赤があるようですが、Amazonの在庫が黒しかなかったのでした。


ちょっとだけ汗臭くなったOGKのヘルメットを夜中じゅう使ってみましたが、いいですね。いやなにおいが全部消えました。シャープが開発したプラズマクラスター発生装置が内蔵されているようですが、その能力はバカにできません。

後方に排気口があり、それをふさがないようにヘルメットをかぶせて使います。グローブもヘルメットの中に入れてみたかったのですが、排気口をふさいでしまう危険があり、やめておきました。


で、今日は先日の豪雨ツーリングの後で放置していたAraiのヘルメットを消臭しています。この写真は間違った使い方で、シールドを上げて前面から空気を逃がすように使います。この後、シールドを上げました。

こちらは細菌が繁殖して最悪でしたので、内装とヘルメットを水洗いして乾燥したものです。逆に洗剤のほのかな匂いがついてしまいました(笑)。さぁ、どうなるのか楽しみです。

2015年9月9日水曜日

兵庫県豊岡市・焼鳥Cocco

夕食は兵庫県豊岡市・焼鳥Coccoにて。

ずり、きも、もも、むね、はつ、かわ、各200円


特性つくね(特製じゃない) 600円

牛ホルモンから揚げ 500円

ささみの竜田揚げ 500円

生ビール 550円

ハイボール 400円

スカイブルー 500円


鶏肉はすべて名古屋コーチンとのこと。

2015年9月8日火曜日

ハーレーを駆って竹田城跡へ

長文を失礼する。この6月にハーレーダビッドソンの最小モデル(750cc除く)XL883Lスーパーローを大阪の松屋町バイク街で衝動買いしてから、足つき性はじめとする乗りやすさと、毎回の新しい発見に驚かされているるものの、いまだ本格的なツーリングに出かけたことはなかった。秋の気配をわずかに感じるようになった昨今、この「とてもフレンドリーなオートバイ」を駆って、フラっとどこかに出かけてみたくなったのだが、今回の週末はたまたま、一人で1泊で出かけるチャンスに恵まれた。そしてまた、ハーレーでいまだ本格動画撮影がないことから、今年初めてアクションカメラの王道GoProを持ち出し、ハンドルにカメラ2台付けでスタンバイした。


目的は兵庫県朝来市和田山町にある竹田城跡(城址)。ここは最近、「日本のマチュピチュ」というキャッチフレーズでもてはやされ、朝方の雲海に浮かぶその姿は「天空の城」と呼ばれ、全国から観光客が訪れているという。



土曜日の天気は雲がやや多いものの基本的には良く晴れていて、気温は30度近くまで上昇した。今回のルートは高速道路での移動と観光地長時間滞在型とした。実は当初、125ccのスクーター、アドレスV125にする予定だったのだが、これは止めて大正解だった。125ccでは高速道路を走れないので、ここまで200km近い移動だけで時間を費やしてしまい、目的地をじっくり散策することができなくなるからだ。
阪神高速を経て池田インターから中国自動車道へ。吉川ジャンクションから舞鶴若狭自動車道へ入り、北に進路を変える。さらに春日ジャンクションから北近畿豊岡自動車道へ。吉川ジャンクション以遠は初めてだ。北近畿豊岡自動車道は「高規格道路」という分類になるのだろうか、いわば無料の高速道路だ。多くの区間が片側一車線の対面通行だが、ところどころに追い越しゾーンがある。自動車専用道路であり、125cc以下の自動二輪車は通行できない。氷上パーキングエリアで昼過ぎに小休止。気温はこの時点で29度ぐらいと暑い。さらに、朝から何も食べていない。



兵庫県北部を訪れたのは10年以上前、城之崎温泉を関東からはるばる軽自動車で訪れて以来となる。今でこそ高速道路が伸びて、より気軽に行けるようになったエリアだと思うが、目に飛び込んでくる自然の雄大さは関東地方にはないスケールだと思う。自然の雄大さといえば、もちろん北海道や海外の雄大さとは比べられないが、人工的なものと自然のコントラストがしっかりしているというか、自然はあくまで自然のままに存在しているかのようだ。もっとも関東は平野が中心なので、群馬などを除けば山間部に高速道路はほとんど伸びていない、という見た目の違いもあるかもしれない。これは兵庫からさらに西に連なる中国地方の山間部にも言える。植林が少ないことも関係しているかもしれない。田畑も高くない山々も、どこか本来の自然の力がみなぎっているように思う。この風景の持つスケール感はゴルフ場や宅地開発が虫食い状に目に付く関東地方の郊外では感じることが出来ないものだ。兵庫県の山々など、関東の人間にはまったく知識がないが、ありのままに近い風景にどこか安堵を覚える。



北近畿豊岡自動車道をさらに進むとトンネル区間だけ有料になる。ETCを搭載しているので止まる事はない。春日インターからここまでは丹波市、その次が朝来市になる。兵庫県北部は平成の市町村合併が進み、新しい市が多い。これらの市はいずれも千葉県で最大の面積の市原市より広い。今日の宿泊地は豊岡市なのだが、平成の合併で旧・豊岡市に城崎町、出石町、但東町、日高町、竹野町を合併し、東京23区を上回る面積の市になってしまったようだ。

さて、和田山インターを下りて一般道へ。ここが朝来市和田山町。和田山町というのは合併前の自治体名である。天空の城はすぐそこに見える。あらかじめYouTubeでルートを予習していったのだが、巨大なアーチ橋をくぐると、もうすぐ目的地となる。このアーチが播但連絡道路だ。こちらは有料。

竹田城跡では、竹田山の中腹にある「山城の郷」という道の駅のような施設が公式駐車場になっている。本日は満車のために、四輪車はこの手前、ふもとにある臨時駐車場に案内されていたが、二輪車ならば山城の郷まで行くことができる。しかし、ここから竹田城跡の正門までは、まだ2kmほどあるのだ。そういう基礎知識のない個人客も多いと思われるが、そのあたりの表示が実に不案内なのである。ドライバーが一瞬にして認識できるよう、一つで良いので導入路に竹田城跡までをは山城の郷駐車場から徒歩なら何分、シャトルバスあり、ということを明示して欲しいものだ。もはや全国区となった観光名所である。行き方まで内緒にする必要はないし、観光客も体力に合わせて徒歩とバス、あるいはタクシーを利用できると思うのだ。高齢の観光客も多く、どうしても気になるところだ。



13時過ぎに山城の郷に到着して土産物店を見るまでもなく、体力温存もあり、早々にシャトルバスに乗り込んだ。料金は片道150円で、幸いなことにちょうど客が少ない時間帯であった。観光バスで来た客もシャトルバスに乗ることになる。この後の時間帯は観光客ラッシュであり、3,4台のシャトルバスが一気に臨時運行されていたようだ。


数分で城跡近くの駐車場に到着した。ここから正門までは、なんと800mも舗装路を歩かなければならない。100mほどいった所にある売店と駐車場からは、城跡西側に登る急峻な遊歩道があると思ったが、これは立ち入り禁止らしい。いわゆる、「亀さんコース」と呼ばれる歩行者専用の歩道を歩かなければならない。


あと何100mという標識こそあるが、高齢者には厳しい道のりだと思う。どうせなら、この間に人力車を運行するようなアイデアはないのだろうか。勾配もあり難しいかもしれないが、高齢者2人で片道1,000円ぐらいなら客はつくだろう。
10分ほど歩いて正門に到着。入場料は500円である。あらかじめ300円と聞いていたが、土日料金だからであろうか。旧跡に500円というのは妥当かどうかクエスチョンだが、ここまでバスを使っていることもあり、せいぜい300円にして欲しいと思った。


城跡の最初のエリアが北側に位置する北千畳郭。この入口にガイド兼係員が立っているのだが、観光客が到着する度に「ここが北千畳郭です。園内は一方通行になっており、ここには戻ってこられません」と大声で言っている。ここでしか見ることのできない眼下の景色もあるので、「その端まで行って、写真を撮ってください」とも言っている。





案内をしてくれるのはうれしいのだが、「戻ってこられない」というのはプレッシャーだ。熊本城や松本城の城内が一方通行というのは聞いたことがない。たしかに竹田城跡は細長い全体像であり、全体を一本の道が貫いていることから、一方通行にすれば管理しやすいというのは理解できる。しかし道は決して狭くなく、一方通行にする理由が不十分なのだ。めまぐるしく天候や光線が変わる可能性もあり、「もう一度あの場所で撮影したい」という観光客もいることだろう。なんとかならないだろうか。





そして、城跡保護のために、転んでも怪我をしない柔らかいクッション性の物質で歩道全体を覆うのは悪くないが、やや大げさに柵が作られている箇所もあり、自然な景観を損ねている印象があった。これは転落防止のために、仕方がないことかもしれないが。また、自動販売機並みに映えるAEDのボックスが随所にあるのは、どうにかならないかとも思われたが、それは現代の観光地、仕方のないものなのだろう。

城跡全体を普通に見ると、せいぜい15分~20分で見終わってしまう。正門とは別の通路を使って、最初に歩いてきた舗装路に出るのだが、どう考えても「これで500円」は納得できない。おそらく、一日中解説を交えながら案内している係員の人件費に消えていくのだろうと思うが、いかがだろう。法隆寺など無料のボランティアガイドが大勢いるのだが、竹田城跡は観光地になって日が浅く、広く深く解説できるだけのボランティアガイドが育成されていないのであろう。






また、大々的に「日本のマチュピチュ」と呼ぶのはいかがなものか。いやなに、別にそう呼んでもかまわないのだが、あまり強調しすぎるのは歴史からみて、いかがなものだろう。石壁の向こうに山がそびえる景色が似ているとのことだが、マチュピチュはインカ帝国の都市であるのに対し、こちらは城砦。兵士は普段はふもとにいて、戦のときに昇ってくる城とのこと。ひっそり「日本のマチュピチュとも呼ばれています」ぐらいに控えめにしておいたほうが、世界遺産に対する謙遜みたいな感じでいいと思う。






ということで、他にも気になった点はあるのだが、この辺にしておこう。何はともあれ一回訪れただけでは、その真価みたいなものはわからないと思う。晩秋に再び訪れ、ぜひとも雲海に浮かぶ城砦をこの眼で見たいものだ。