2016年10月17日月曜日

丹後半島を往く

まだ見ぬ日本に会うために、ハーレーを走らせた。具体的な行先は決めないのが私の流儀。なんとなく北を目指す。


関西(近畿地方)が関東と違うのは日本海があること。平地なのに積雪地帯があること。冬が来る前に、ライダーにとって短い秋を感じるために北を目指す。だから天橋立の先、日本海が見たくて走る。

大阪を抜け、中国自動車道から舞鶴若狭自動車道へ。降りるインターチェンジも決めていない。おもむろに福知山インターを降り、高速道路並みに整備された国 道9号で福知山市街地を抜ける。道にはミニバンがあふれるニッポン。疲れた顔のお父さんが家族サービスに精を出す。お茶の間の延長がそこにある。

 日常の殻を破り、非日常の扉を開ける。
 モーターサイクリストだけの特権。

宮津市から伊根町へ。伊根町は丹後半島の先端に位置する寒村。よくある限界集落化著しい「半島の文化」。半島はいつもそう。とっぱずれ感ありありの風景。

驚くべきは、コバルトブルーの日本海に出会えたこと。鉛色の空と荒れる波が似合う日本海はどこにいったのだろう。


 
昼食は京丹後市北部の「和み庵・空と海」。ツーリングでは「その土地の名産」を食べないことが多いのだが、今日だけは「日替わりお造り定食1,500円」。食べられない海産物がなくてホッとする。さすがに美味い。ちなみに関西では刺身のことを「お造り」という。



間人ガニで有名な間人の集落。間人と書いて「たいざ」。知らなければ絶対に読めない難読地名。いつかカニ食べに泊まりで来たい。

久美浜湾は「湾」とはいうが、浜名湖やサロマ湖と同じ汽水湖。海水と淡水が混ざる水域。中央の半島には「無人島」という施設があるらしい。

城崎温泉には昔来たことがある。街歩きの温泉巡りは面白かったが疲れてしまった。でもまた訪れたい風情ある温泉街。取り付けたバッグは小型のもので、生のカニを持ち帰れないので、せめてもと、かに釜飯の素を買う。



そして玄武洞。洞窟というより、奇岩の壁面。5つある奇岩を10分あれば見て回れる。無料で見学できるお気楽な観光地。出石そばを買う。



朝来市でガソリン補給。346km走って12.3リットルだから、燃費は28km/lと上々。



北近畿豊岡自動車道(無料)から再び舞鶴若狭自動車道へ。西紀(にしき)サービスエリアで夕食にありつく。ちょっとリッチに但馬牛ハンバーグ定食1,400円を選択。今回のツーリングでは食事も「せっかく来たのだから」を発揮。

中国自動車道はお決まりの自然渋滞。宝塚トンネルまでの15キロ。

本日の総走行距離:506km